駅前市場のおいしいカイグイ
弘前駅前にある食品市場「虹のマート」の名前は実は愛称。
正式な名称は、「弘前食料品市場」です。
明治27年に青森→弘前間が開通された奥羽本線ですが、弘前駅は中心地から遙かに離れた位置にあり、昭和30年代でもまだ田んぼの残る農地だったそうです。
その頃、弘前で問屋業等を営んでいた経営者達が、この弘前駅前に食品市場を作ろう考えます。
あんな田んぼばかり広がるところで市場を開いても経営はうまくいかない、と多くの方々に心配されながら昭和31年10月に市場を開場します。
しかしそんな心配は杞憂でした。
駅前という立地条件は、中心市街地に負けない好条件で、大いに賑わいます。
特に弘前は港を持たない内陸の街。新鮮な海産物があるこの市場に、これまで青森や近隣の鰺ヶ沢まで行っていたたくさんの人が集まってきました。
その勢いのまま昭和47年には、その規模を3倍にする大店舗に生まれ変わります。
その後、隣接地に大規模なスーパーが建ち、経営が危ぶまれましたが、逆にそのスーパーの立地は駅前地区へ多くのお客様を呼び込み、虹のマートへもたくさんの人を誘引していきました。平成6年に区画整理によってもう一度大改修が行われ、今の虹のマートになります。
【豆いも】
虹のマートの有名店「ハマダ」のお総菜部門。
こちらは昼ともなると行列ができます。
いろんなお総菜があるこちらですが、なんと言っても代表選手は、まるまるとした煮豆と角々としたさつまいもがミックスされ揚げられた名物の「豆いも」(100円)。
手のひらサイズの揚げ物ですが、まめといもがたっぷり入ったおいしい「おやつ」です。
イイネ、イイネとあっという間に食べちゃいますが、結構お腹が一杯になっちゃいます。
【うずらウインナー】
そして、「うずらウィンナー」(100円)。
上から順に「うずら」「赤いウインナー」「卵焼き」「赤いウインナーのベーコン巻き」の順で串に刺してあります。
見た目にも元気の出る一品でお弁当に最適ですが、カイグイにも持ってこい。
特に最後のベーコンウインナーのところがこの串のクライマックス。
どちらも主役を張れるほどの名プレイヤーなのに、ここにきて名コンビです!
名残惜しくなりますよ。
【イカメンチ】
店頭に大皿で「かすぺ(えい)のともあえ」、「ぜんまいのあえもの」「にんじんの子あえ」といった津軽の人ならうれしくなってしまうような家庭料理を並べる「総菜あいさか」さん。
こちらの人気は、「手づくり イカメンチ」(100円)。
モリっとしたたまごのような図体のイカメンチ。表面はカリカリっとした香ばしさと食感ですが、の中味はふんわり。
表面のカリカリにイカの食感と味がミックスされていて思わずカミカミしたくなります。
玉ねぎとにんじんの甘さ、そしてたっぷりのイカゲソ。
ほんのりと甘く、イカのうまさとが一緒になった絶品メンチです。
今日のご紹介でシメて300円。
まだまだお伝えしたい「うまいもの」がたくさんあるのですが、長くなっちゃったので、
またこの次に。 byなおき
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