日本一の”りんごどころ”弘前のレストランには、特産のりんごを使ったメニューがたくさんあります。
りんごメニューで私が思い浮かぶのは、
「アップルパイ」「りんごタルト」「焼きりんご」の御三家なのですが、
先日、弘前市内のフレンチレストラン「レストラン山崎」で、御三家から四天王に変更しなければならない、とってもおいしいメニューをいただいてきました。
岩木山麓でりんごを栽培するあの木村秋則さんのりんごでつくった、
その名も”木村秋則さんの自然農法栽培りんごの冷製スープ”。525円。(※)

やわらかくきれいなピンク色。
すっきりなのに深みがある酸味。
口に残らないあっさりした甘味。
クリーミーでバランスのとれた甘酸っぱさがたまらなくおいしいこの冷製スープは、
暑い季節はもちろん、寒い冬にもピッタリのスペシャルメニューだと思います。
「自分には技術がないから食材にこだわる」といつも謙遜する山崎シェフにおいしさの理由を尋ねたところ、返ってきた答えは、やはり「木村さんのりんごが美味しいから」。それだけじゃないはず!と食い下がってみたところ、「あるとすれば頑張っている木村さんに対する思いかな。」と照れながら話してくれました。
なんでも、今から20年くらい前に木村さんと知り合い、この人のために何かりんご料理を作らなければ!と考え出したメニューのひとつなのだそうです。
使っているのは、木村さんがつくったりんごとりんご果汁、生クリーム、シナモン、カルバドス。うれしいことに、解凍するだけで味わえる「お持帰り用(2人用1,050円)」もあります。

人口規模の割りに本格的なフレンチレストランがとても多いと言われる弘前には、
おいしいりんごメニューがまだまだ隠れているかもしれません。
津軽文化と西洋文化が交差する「洋館とフランス料理の街ひろさき」を訪ねたなら、
フレンチレストランに立ち寄り、りんごを知り尽くしたシェフ達がつくる”自慢のりんごメニュー”を味わってみてはいかがでしょうか。 by 義人
※お値段に誤りがありました。正しくは、コース料理に追加する場合が525円。単品でオーダーする場合は840円です。お持ち帰りの場合は(HPには980円とありますが)1,050円とのことでした。謹んで訂正いたします。(記事を読んでいただいた方にご指摘いただきました。ありがとうございました。)