青森県内には津軽塗の職人さんがたくさんいますが、
その中の一人に松山継道さんという方がいます。
松山さんは昭和32年弘前市に生まれ、
お父様に師事して漆芸の道に入りました。
黒地の紋紗塗を得意とし、
螺鈿を施して神秘的な模様を浮き上がらせる
とても素敵な作品を作られています。
それまでは津軽塗を伝統工芸品の枠で見てきた私ですが、
松山さんに出会ったことで、
津軽塗は現代にも通じる「器」だと再認識するようになりました。
さて、毎年、この時期には、
東京ドームで「テーブルウェア・フェスティバル」が開催されており、
今年も2月3日から12日までの日程で開催されました。
「暮らしを彩る器展」と題し、
日本全国の工芸品が一堂に会し、
新しいテーブルウェアの提案をしています。
実はこのイベントの総合プロデューサーの方が、
津軽塗や津軽金山焼を大変評価してくれていて、
今年もけっこう大きく紹介されていました。
中でも面白いと思ったのが、
津軽金山焼に松山さんが漆を塗ったコラボレート作品。
(写真だと雰囲気が伝わらないので割愛しましたw)
釉薬を使わない焼き締めの技法による元来の美しさと、
そこに漆を塗ることで得られる独特の光沢が不思議な雰囲気を生み出していて、
これもまた一つの可能性なんだなと感じました。
by YOSHIHITO
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