以前の記事でもご紹介しましたが、青森県は国内最大のニンニク産地。
生産量は国内全体の8割と圧倒的です。
その大産地を支えているのが有名な「福地ホワイト六片」という在来種。

もともと福地村(現南部町福地地区)で栽培されていた在来種で、
球皮、りん片ともに色が白く、りん片の数が6個前後と大きいことから、
「福地ホワイト六片」と命名され、全県で栽培されるようになりました。
南部地方は古くからニンニクの栽培が盛ん。
福地村のほかあちこちの村々に在来にんにくがありましたが、
その中でも一目置かれていたのが、
旧福地村の苫米地地区で栽培されていた「苫米地にんにく」です。
ほかの在来種に比べて、大粒で美しく、甘味がとても強かったので、
県南地方各地のほか遠く津軽からも注文が殺到し、
昭和20年代後半には米国へも輸出されたほどだといいます。
今や青森県全域に普及している「福地ホワイト六片」。
でも、「福地ホワイト六片」が誕生した地”苫米地”でつくる福地ホワイト六片は、
同じ品種でも食べたときの甘味が違うと評判です。

品質を維持するため種子更新が行われてきたので、
現在栽培されているものは「福地ホワイト六片」の原種というわけではありませんが、
この名品種を生み出した苫米地の肥沃な沖積層でつくると、
同じ品種でも甘味が明らかに違うのだといいます。
JA八戸広域の方にすすめられ、食べ比べてみるとビックリ!
苫米地のは、そのままかじっても、たしかに甘味が豊かなんです!
指名されなければ通常の「福地ホワイト六片」として出荷されるので、
地区外の人にはほとんど知られていませんが、
馬淵川沿いの苫米地集落で栽培されたものだけが、
「苫米地ニンニク」の名で秘かに出回っているといいます。
どこで買えるのか? スーパーではまず買えません。
いつ買えるのか? 農家さん次第です。
数量限定の「苫米地にんにく」を買うためには、
努力と幸運が必要なのです(笑)。
そうそう、
アスパムで上北農産加工の「ニンニクうま味噌たれ」を見つけました。

この味は、『源タレ』好きで味噌好きの私にはたまりません!
by 義人