「じゅね」ってご存じですか?
地域によっては「じゅうねん」と呼ぶかもしれません。
「じゅね」とは「エゴマ」のこと。シソ科の一年草で、南アジア、東アジアに広く分布し、エジプトでも古くから栽培されていたと言います。
わが国におけるエゴマの栽培は縄文時代から。
エゴマは油を含むので、江戸時代まで油料作物として幅広く利用されてきました。
しかし、脱粒しやすく収量が不安定であったため、幕末にはナタネ油にとって代わられ、今では東北地方の山里に自家用伝統食として残っているだけです。
しばしば冷夏に見舞われた南部八戸地方では、「じゅね」は貴重な雑穀のひとつとして、先祖から代々受け継いできました。
この地方では、えごまを煎って味噌とあえ「じゅね味噌」として利用するのが一般的。
そば粉や小麦粉でつくった「串もち」にたっぷりと塗って焦げるほどに焼き上げると、香ばしくって、もうたーまりません!
そして、健康によい食材として注目されているのが「エゴマ油」。
県内で探してみたところ、おいらせ町に極上のエゴマ油がありました。
地元で穫れた自然栽培のエゴマを、何度も何度も洗ってきれいにし、天日で乾かしてから低温のままゆっくりと搾っただけのエキストラ・ヴァージンです。
エゴマには、人体内では生成されないαーリノレン酸が豊富に含まれています。
α-リノレン酸は、脳梗塞、心筋梗塞、高脂血症などの予防・改善に効果が期待できるほか、学習能や視力の高度保持、アレルギー過敏症の緩和にも有効なことが解明されているのだとか。
エゴマ油なら、このα-リノレン酸を手軽に摂取できるというわけです。
エゴマが守り続けられてきたのには、ちゃんと訳があったようですね。
by義人
=商品情報=
おいらせ町産えごま油(150ミリグラム)1,680円
生産・販売:青森エゴマの会
お求めはおいらせ町内の主な直売所または東養蜂場のHPから。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。