黒石で「ちょい旅カイグイ」
津軽せんべい 渋川製菓
黒石やきそば、そしてつゆやきそばでヒット中の黒石市。
「日本の道百選」にも選ばれた伝統的建造物が残る中町通りの「こみせ」など、
ここはまさに藩政時代からの風情が残る場所でもあります。
津軽のもう一つの城下町「黒石」。
ここは、車を降りて歩いてみるのも楽しいところ。
これから数回、そんな黒石で簡単にできる「ちょい旅」でカイグイ、そんなワタシらしい?旅のご紹介をしてみたいな、と思っています。
まずは、弘南鉄道黒石駅から結構歩きました!
南東方面にある「渋川製菓」。
大正期創業で、黒石では最も老舗のせんべい専業のお店です。
店舗の奧には今でも作業場があり、熟練の職人が真心こめて一枚一枚丹念に焼き上げています。
柔らかくて味が濃い今の菓子とは正反対のポジションにある「津軽せんべい」。
「初めて食べた方は、すぐにおいしいとは飛びつかないが、一度味を覚えたらまた必ず食べたくなる。そんなものなんです。」という渋川社長の言葉。
そうは言っても津軽せんべいもお客様の要望に近づいていこうと、今では定番のピーナッツのトッピングの変わりに「くるみ」「かぼちゃ」「アーモンド」「さきいか」「さきいかキムチ」といった新しい味の探求も続けています。
渋川製菓の製品は、県内のスーパーやみやげ店でお買い求めできます。
ですが、コチラの本店にしか置いていないおせんべいがあります。
【あめせんべい】 105円
ごませんべい二枚の間に津軽の水飴をはさんで食べてきた「あめせんべい」をもっと食べやすくするため、4つに割れる四角いせんべい2枚ではさんだのがこの「あめせんべい」。
4つある小さな小さな水飴を閉じこめる隙間に職人が、こぼれないよう飴を流し込みました。
このため、この2枚のせんべいは横ずれしないほど密着しています。
水飴を入れるとせんべいは飴の水分を吸い取り、せんべいは柔らかく、水飴は固くなっていきます。
渋川製菓が本店以外のお店には一切出荷しないのは、どちらも保存期間の長いあめとせんべいが、一緒になるとおいしくいただける期間が短くなってしまうから。
作り手のこだわりですが、おいしいものを食べて欲しいという願いがここにあります。
※数量も限定の品です。店頭にないときもあるとか。ご注意を。
【両面すりごませんべい】 53円
黒ごまを摺って黒砂糖と絡めて塗った「すりごませんべい」。
やさしい甘さと香ばしさからついつい・・、手が進んでしまう津軽せんべいの中でも素朴さの中に品を感じさせてくれる一品です。
通常はこのおいしいごま黒砂糖ダレ、せんべいの上面のミミを除く円形面にだけ塗っていますが、渋川せんべいはなんと両面。裏面はミミにまでたっぷりと塗り、このごま黒砂糖ダレファンにはたまらない逸品となっています。
本店のみの販売でしたが、熱い熱いラブコールにとうとう断り切れず、一部の地元百貨店のみ販売をしています。
食べ歩きの黒石。
ちょい旅のはじまりです。 byなおき
[メモ]
渋川製菓
黒石市東新町1-7 0172-52-2381
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。