青森といえばホタテ。
七子八珍・堂々九品・隠れ十品の中の「堂々九品」に数えられる、
青森が抱く陸奥湾を代表する幸です。
貝柱が太って美味しいのが6~7月。
ほたてのこが美味しいのが2~3月。
このあたりが一般に旬と言われていますが、
青森でならいつ食べたって美味しいものです。
あまりにも新鮮なホタテを食べることができてしまうため、
けっこう刺身で食べる機会が多いホタテ。
子どもの頃からホタテの刺身が出てくると、
貝柱部分よりもヒモの部分を好んで食べていました。
あのコリコリした食感とホタテならではの磯の風味は、
新鮮なホタテを食べることができる
青森ならではの楽しみかもしれません。
以前、青森市の「くつろぎ懐石なみうち」で
ほたてづくしの膳をいただいたことがあります。
ホタテの刺身、ホタテのグラタン、ホタテのフライなど
ホタテ料理だけで作られた膳なのですが、
これが不思議と飽きることなく食べることができます。
この時に聞いたお話なんですが、
以前、青森の調理師が集まってホタテ料理の勉強をしたことがあり、
日本料理、中華料理、フランス料理、イタリア料理、
さまざま技法でホタテを調理し食べ比べてみたところ、
一致して美味しいと評価されたのが「ホタテフライ」だったそうです。
ホタテの旨味を引き出しつつ、ホタテの旨味を逃がさない、
最高のホタテ料理こそが「ホタテフライ」なわけです。
意外な感じがしながらも、妙に納得できる話でした。
侮るなかれ「ホタテフライ」。
by YOSHIHITO
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