楽しかった今年のGWもとうとう終わってしまいました。
おにぎりやお弁当を持ってあちこちに出かけた方も多いと思いますが、
弘前には、35年以上も愛されている「おにぎり」があることをご存じですか?
大正十二年創業の大和家さんがつくる”手造りおにぎり”です。
このおにぎりが誕生したのは昭和46年のこと。
中学校の購買部でパンしか売っていないことに疑問を抱いた女将が、市内の中学校に出向いて米飯の大切さを訴え、当時としては非常に珍しかったおにぎり販売をスタートさせたのが始まりだといいます。
このおにぎりは、形や大きさ、海苔の巻き方はもちろん、包装紙(※)も当時のままで、化学調味料を使わない昔ながらの味付けも大和家のこだわりだと、三代目女将の工藤としさんが教えてくれました。
※トレードマークとなっている女将さんの絵は最初はついていなかったそうです。
こだわりは、まだあります。
それは、必ず手で握ること。「おにぎりは人の手で握るもの」というのが女将の信念。炊きたのアツアツを手でにぎるから、冷めてもふっくらとしておいしいのだそうです。
次にお米や具にとことんこだわること。”感動できない食材はダメ”という女将は、地場産にこだわり、重要な仕入れは今でも女将自らが市場に出向いて行います。
コンビニのおにぎりブームよりずっと前に誕生した大和屋のおにぎりは、見た目はとても質素ですが、女将が自分で選び手間ひまをかけて味付けした食材を使用した、ホントは贅沢なおにぎりなのです。
おにぎりの種類は、昔ながらの「うめ」「おかか」「こんぶ」「ます」に加えて、「たらこ」「高菜」「しじみ」「みそ焼(ごぼう入)」、そして「りんごごはん」など全部で十種類以上。弘前駅や青森駅、青森空港、生協、アスパム(冷凍)などでお求めできますので、旅のお供にぜひどうぞ。
by 義人
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