階上早生の香り
そばどころ、八戸市南郷区。
YOSHIHITOが「源寿庵」の記事を以前書きましたが、ワタシからは「三稜荘」を。
三稜荘は、特産の南郷のそばを食べていただける施設をと、平成2年(1990)、南郷高校近くに作られ、そこからは「階上岳」「名久井岳」「折爪岳」の3岳が望めること、そしてそばもこうした山々と一緒の三角錐の形をしているということから、当時の村長が「三稜」の望める荘=三稜荘と名付けたのが始まりになります。
その後、道の駅なんごうの施設に入り、現在に至っています。
三稜荘のそばは、南郷産階上早生そば粉100%
いわゆる田舎そばです。
挽きたて、打ちたて、茹でたての3たてのそばを可能な限り提供しようと頑張っています。
コチラの一番人気は、「天ぷらそば」。(1,180円)
ざるとかけを選べますが、茹でたてを冷たい水にさらして、ギュッと締まったそばを味わいたいな、と今回はざるで。
口に含み、一噛み、二噛みしていくと、つゆの間から、ふわ~っとそばそのもののいい香りと甘さを感じてきます。
4名が交代でそばを打っていますが、やっぱりそば打ちは難しいと言います。
その日の天候、湿度、そしてそば自体のコンディションもあって、毎日違う。
ある意味たいへんだけれども、おいしいそばを食べて欲しいと誠心誠意そばを打っている、というお話でした。
人の手の中から生まれてくる恵みと味わいに感謝しつつ、そばの甘さとカチッとしたコシを楽しみます。
南郷を含めたコチラのそばは概ね、太くて平たい幅のあるそばです。
始めた頃はこうしたそばを出していましたが、作る方々もだんだんと若返ってきたこともあって、そばの切り方も少し細めになってきた、ということでした。
ワタシは今回の切り幅が一番好みです♪
そして三稜荘で実はお店のサービスメニューなんですよ、と言うのが
「ぶっかけそば」。(700円)
冷やし専用ですが、ざるそばと同じ値段ながら、山菜等で具だくさんになっているお得なメニューでした。
お持ち帰り用も実はあります。
2食分330グラム入り(650円)になっています。
ツユは別売りです。(250円)
・・・・ですが、夏の間(6月~9月末)は販売をお休みしています。
もちろんそばの有名店・実力店は県内にもいくつもありますが、産地を訪ねてきた者が、産地で土地の物を食べられるというのはとてもうれしいこと。
そして土地の方が作ってくれるのは贅沢そのもの。
その先鞭をつけた三稜荘。ありがたく頂戴してきました。 byなおき
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