青森市内問屋町、
この一画にある青森市中央卸売市場の片隅に
市場関係者が認める寿司屋”山の寿し”があります。
レストラン経営の父と食堂経営の母を持つ
自称「飲食業のサラブレッド」と話す店主・成田修治さんの軽快な話が楽しく、
笑いながら食べることって良い調味料だなって実感できます。
もちろん、市場という特殊な場所で、
30年以上も店を続けているだけあって味は格別。
目利きが集まる場所ですから、
高くて良いものは当たり前で、それを使ってもダメ。
良いものをどれでけ安く提供できるかに心を配っています。
特に、三方を海に囲まれる青森は、
魚の種類の豊富さと抜群の鮮度が自慢。
ネタの質が良ければ不味いものにはなるはずがなく、
まめに市場に顔を出してネタ探し。
2周する頃にはその日の寿司がはっきりとイメージできるのだそうです。
“山の寿し”の握りはプチお仕事系。
もともと新鮮な素材なので手を加え過ぎることはしませんが、
幾つかの握りに軽く一手間を加えてくれています。
また、寿司の出し方にも心を配り、
ウニやイクラも海苔との喧嘩を嫌って軍艦巻きにはしません。
醤油がつけにくい寿司は軽く醤油を垂らして出してくれますし、
ヒラメのエンガワには軽くレモンをしぼってくれたりしてくれます。
私にとっては青森スタンダードの筋子があったのが嬉しすぎ。
それでも握り1人前1,000円~3,000円程度と、満足度/価格は最高です。




若い頃はミュージシャンを目指したこともある成田さん、
子どもにもよくギターを聴かせていたそうなんですが、
息子は父親の夢を叶えるかのようにマニ★ラバのベースYo!!としてメジャーデビュー。
その話になると、まるで自分のことのように嬉しそうに話していました。
このお店、できればお昼などの混み合う時間帯ではなく、
ピーク時を少し外していくと、最高に楽しむことができると思います。
混み合う時間は1人前で出てきますが、それはそれでとっても美味しいですけどね。

by YOSHIHITO
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