知っている人には有名な話ですが、
青森は1世帯あたりのバナナ購入金額が日本一の県庁所在地。
りんご産地でなぜバナナ?
遠い南国の食べ物だからこそバナナに対する憧れが大きかったのでしょうか。
津軽地方では昔から「花見の三大食べ物(トゲクリガニ、ガサエビ、バナナ)」に数えられ、
さらに「バナナ最中」という独自の菓子文化を形成するほど愛されてきました。
くどいようですが今回もバナナ最中が本題なのです(笑)。
バナナ型の最中の皮にバナナ風味の白餡を詰め込んだ「バナナ最中」は、
バナナがまだまだ高価な果実だった昔、
この香りと甘味を手頃な菓子にできたら喜ばれるだろうと、
津軽の菓子職人達が苦労の末に作り出した郷土菓子です。
津軽と秋田県北に残る菓子文化「バナナ最中」は、
このブログで3度にわたって紹介してきました。
1回目は、青森市内、弘前市内で販売されている4種類のバナナ最中を
2回目は、うさぎねこ52さんのお力を借りて秋田県大館市のバナナ最中を
3回目は、鰺ヶ沢町で偶然見つけた県内5つ目となるバナナ最中を紹介しております。
そしたら先日、”まとい”さんから、
板柳駅通りの「ふくや」にもバナナ最中があるというコメントが・・・。
早速、先週の土曜日に行ってまいりましたよ~。
バーン!これがふくや菓子舗さんのバナナ最中です。
詳しいお話は聞けなかったのですが、
ふくやさんではかれこれ50年前からつくっているのだそうです。
シンプルで薄~い無地のカワに、ホクホクでネットリした黄色い餡がたっぷり。
もちろんバナナ風味なのですが、白餡としてかなり上質な甘味と舌触りで、
口の中でサラサラと溶けていく食感にふくやさんの歴史を感じずにはいられませんでした。
帰ろうと思って車を走らせていると、ちょっと気になる古い看板の和菓子店が・・・。
近くのJAに車を停めてそのお店をのぞくと、なんと!ここにもバナナ最中があったのです。
それが柿崎菓子店さんのバナナ最中。こちらです。
バナナの香りは抑えられているようでしたが、
あげた(上顎)にへばりつくカワに、
バナナ味が強いアイボリーのホクホク餡がしっかり。
どちらのバナナ最中も、津軽バナナ最中文化を継承した立派なバナナ最中でした(笑)。
この津軽地方には、
私たちの知らないバナナ最中がまだありそうな気がしてなりません。
4店しかないと思っていたのに、県内だけでもう7店も・・・。
と、いうことで、まだ見ぬバナナ最中探求のため、
『まるごとバナナ最中研究所(MBM研究所)』を開設いたします!(笑)
バナナ最中を見かけたらぜひコメントにてお知らせください。
よろしくお願いいたします。 by義人
ふくや菓子舗 1本105円
板柳町福野田字実田40-1 0172-73-2662
■柿崎菓子店 1本90円
板柳町福野田字実田89-2 0172-73-3384
ふくや菓子舗 (板柳町福野田字実田40-1) 柿崎菓子店 (板柳町福野田字実田89-2) | |
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場所 | 板柳町福野田字実田40-1 |
TEL | ふくや菓子舗 0172-73-2662 柿崎菓子店 1本90円 板柳町福野田字実田89-2 0172-73-3384 |
料金 | ふくや菓子舗 1本105円 柿崎菓子店 1本90円 |
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