人の営みともに街並みは変わっていくもので、
新しくなっていく街を否定できないと頭では分かっていても、
昔を思い出し郷愁を感じてしまうのは年のせいでしょうか?(笑)

青森駅前もすっかり変わってしまい、
りんご売りの小屋ははるか以前になくなっているし、
駅前にはたくさんのホテルやビルが建ち並び、
昔の雑多なイメージはなくなり、
すっかり広々整然とした雰囲気の街並みになりました。
昔懐かしいあの食堂も今はなく、今はなく…?
と思いきや、あの「一二三食堂」は「喫茶一二三」として
生まれ変わって今もなお健在でした。

古くから駅前で営業を続けてきたお店だけに、
再開発によって店を閉めると聞いたときはとても残念に思っていたのですが、
業態を変えていても”一二三”の名前を残してくれたことは嬉しい限りです。
店先を眺めていると、
メニューの中にすじこ定食やたらこ定食などもあり、
ちょうど昼近かったので私の定番すじこ定食を食べることにしました。

新しい建物なので内装もきれいなのですが、
なんとなく食堂時代の面影も残っているような気がします。
注文してからほどなく運ばれてきたすじこ定食は、
真ん中にすじこがあって、
その周りをご飯、吸い物、おかず1、おかず2、デザートが囲む鉄壁の布陣。

すじこは写真で見ると少なめに感じますが実際はけっこうな分量で、
大人食いまではいきませんが、
私がこれまでに食べたすじこ定食系では一番の量でした。
大好きなすじこと、手作りの素朴なおかず。
感動を覚える類の定食ではありませんが、
食べていてほっとする、なんとも言えない安心感のある定食でした。
これまでにこのブログで紹介した以外にも、
青森には魅力あふれる食堂がたくさん残っています。
全てが昔のままというわけにはいかないでしょうが、
願わくばいつまでも残っていてほしいものです。
by YOSHIHITO
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。