青森シャモロック。
青森県の畜産試験場が独自に開発したおいしい地鶏です。
”開発した”と一言で言ってしまえば、
さも簡単に誕生したように思いがちですが、
青森シャモロックの誕生には、
やはり研究者達の意地と苦労が込められています。
青森シャモロックのもとになっているのは「横斑シャモ」と「横斑プリマスロック」。
肉がキレイで味にも定評がある「横斑シャモ」は、丈夫で育てやすいため昔から人気があり、全国各地で飼育されていました。
ところが、もう一方の「黄斑プリマスロック」は、肉がやわらかく濃厚な出汁がとれるものの、雛の羽毛が生え揃うのが遅いため病気に弱く、育てにくい鶏として知られていました。見限った全国の研究機関や養鶏産地からどんどん姿を消していったといいます。
しかし、
「横斑プリマスロックは、おいしい地鶏の育成に欠かせない!」
そう確信していた青森の研究者達は、この「横斑プリマスロック」を決してあきらめることはありませんでした。秘かに、何年も何年もかけて、横斑プリマスロックの改良を重ね続けていたのです。
なかなか成果が出なかったため、「もう無理だ」とあきらめかけたこともあったとか。
それでも、横斑プリマロックを信じ、自分達を信じて育種を重ねた結果、とうとう病気に強い「速羽性横斑プリマスロック」の育成に成功し、この2種を直接掛け合わせた「青森シャモロック」が誕生することとなりました。
「青森シャモロック」は、希少な鶏種を守り続けた青森だからこそ誕生した、青森にしかない幻の地鶏といえるのです。
青森シャモロックの肉は、味が非常に濃厚でよくダシが出ること、キメが細かくよく締まっていること、肉の色が赤くて美しいことなどが特徴です。
どんな料理にも向きますが、味わい深いダシのうまみを楽しむには鍋料理が最適です。また、肉そのものの味もよいので「焼き鳥」にしてもおいしく、きめ細かくしまりがある肉質は「刺身」や「湯引き」にも適していると言われます。
つい先日、弘前でおいしいシャモロック料理を見つけてしまいました。
それがこちら!
「STAGE山・野・草(ステージさんやそう)」の青森シャモロック親子丼です。
(↑「写真を撮らせてください」とお願いしたら、お肉がちゃんと分かるように盛りつけてくださいました。通常は卵でとじられているそうです。)
おいしいシャモロックの親子丼は県内にいくつかありますが、
今のところ県内で一番高い(1,260円)と思われるこちらのシャモロック親子丼は、
素材といい、量といい、味といい、
食べた方を間違いなく幸せにしてくれることでしょう。
箸のほかに木さじまでついてくるんですよ。
この意味わかります?
カツ丼派の私もさすがに参ってしまいました(笑)。
by 義人
STAGE 山・野・草 | |
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場所 | 弘前市城東北3丁目10−1(さくら野百貨店弘前店3階) |
TEL | 0172-26-3966 |
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