お盆休み(夏休み?)が終わってしまった方も多いと思います。
久しぶりに古里へ帰り、家族や親戚と楽しい時を過ごされたでしょうか。
ところで、
お盆といったらどんな果実を思い出しますか?
お盆になると必ず食べた思い出の果実。
私は、お盆の頃から出回り始める「ネクタリン」を食べると、
お盆に合わせて帰省してくる親戚達や、
近所の家に毎年東京からやって来ていた子供達のことを思い出します。
「桃」でも「すもも」でもない「ネクタリン」。
ネクタリンの名はギリシャ神話に出てくる神々の美酒「ネクター」に由来しているのだそうです。
芳しい香り、やわらかくてジューシーな果肉、たしかな酸味と濃厚な甘味。
それほど美味しいということなのでしょう。
間違いなくモモの仲間なのですが、モモと違って果面には毛がなく、全体に光沢があるので、油桃、光桃と呼ばれたりすることも。果面に柔毛をつくるたったひとつの遺伝子が欠けていることによってネクタリンとなるのだそうです。
ネクタリンの歴史は古く、中国では7世紀頃から栽培され始め、その後ヨーロッパに渡ったと伝えられます。香りも酸味も強い濃厚な味は欧米人好みなのか、今では原産地中国よりも生活に根付いているとか。
日本での本格的な栽培は1965年頃からで、馴染みもそれほど深くありませんが、桃とは少し違う芳醇な風味は一度食べたらクセになるおいしさです。
青森県内の主産地は、サクランボでも有名な南部町などの三戸地域。
流通量がそれほど多くない青森産ネクタリンは、名川チェリーセンター(南部町)やSAN・SUN産直広場(三戸町)などの直売施設で手に入りますよ。
神々の果実「ネクタリン」をぜひお試しくださいね。もちろん青森産で!(笑)
by 義人
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