明日からいよいよ11月。
早いもので隔月めくりのカレンダーは残り一枚となりました。
11月が近づくとよく話題にのぼるのが「ボジョレー・ヌーボ」ですね。
仕込んでからわずか2ヶ月たらずで販売されるボジョレー・ヌーボは、
日付変更線の関係上、日本がもっとも早く解禁されることでも有名で、
季節を感じる風物詩として、なくてはならないものになりました。
解禁となる11月の第3木曜日を毎年楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
実は青森にも、とってもおいしいヌーヴォがあります。
それが10月30日に解禁となったニッカ「シードル・スパークリングヌーヴォ」です。
りんご酒とシードルの歴史については以前の記事でも紹介いたしましたが、
りんご酒づくりは、
明治時代から大正時代のはじめにかけて、
弘前市の会社がりんごブランデーの醸造を始めたのが最初で、
昭和初期には別の団体がりんごのシャンパンづくりにも取り組んでいたようです。
りんご果汁が日本で初めて製造されたのが大正13年と言われていますので、
なんとりんご酒の方が歴史が古いことになるんですよ。
それらの取り組みは、世界恐慌のあおりをうけ、結局成功しなかったのですが、
その後、弘前市の吉井酒造がアサヒビールと提携して朝日シードル㈱を設立し、
同31年からシードルの生産(発売は32年)を開始しています。
↑昨夜(30日)、弘前で行われた解禁パーティに潜入(笑)しました。
あれから50年。
誕生当時から変わることなく、
青森りんごを原料とし、弘前で製造されているニッカのシードルは、
大手メーカーが全国で発売しているというものの、
青森県人にしてみればまさに地元の飲料。
ご当地シードルと言っても過言ではありません。よね?
今年で3年目を迎えるシードル・ヌーヴォは、
その年の秋に収穫した早生種「つがる」でつくります。
つがるは、青森県りんご試験場が1930年にゴールデンデリシャスと紅玉を交配し、育成した品種。
紅玉の血を引きながら酸に強みがなく、やさしい酸が甘味を引き立てるような、そんなさわやかな味のりんごです。
糖分、香料、着色料を一切加えない独自製法でつくるこのシードル・ヌーヴォは、
つがる自身が持つ甘味や酸味、
早生りんご特有の爽やかでスッキリとした味わいを楽しむことができますよ。
ニッカ シードル・スパークリングヌーヴォは、売り切れゴメンの数量限定販売。
お店で見かけたら是非お試しくださいね。
by 義人
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