むし板かまぼこ部門で日本一に!
日に日に寒くなってきたあおもり。
八甲田山頂の紅葉が酸ヶ湯まで降りてきて、これからいよいよ十和田湖・奥入瀬が見頃を
迎えてきます。
朝晩ストーブが欠かせなくなってくると、恋しくなるのは温かいもの。
おいしいおでんで・・・、なんて思っちゃったりします。
最近自宅おでんの定番は、カネセ高橋かまぼこ店の割烹おでん(735円)。
割烹ゆずりのおだしの効いたつゆに変わり種。
明治創業のカネセのご近所は昔からたくさんの割烹があり栄えたところ。
腕のいいカネセは割烹の板前が本来は自前で作るおでんの変わり種を依頼されて作っていたのだそうです。
一見なんの変哲もないように見える厚みのある薩摩揚げ。
カネセらしいプリンとした食感のその中から突然たまごが現れるバクダンや、
えびのおいしいしんじょにしいたけが帽子のようについたもの。
ネマガリダケの種。
どれもこれもが芸が細かい。
家族で食べようとすると「モメます」(笑)
もちろん大根はこのおいしいつゆがしみ込んでジュワっときます。
袋から入れ物に移して、チンするだけで割烹でいただくような本格的なおでんに出会えます。
先週、このカネセ高橋かまぼこ店にビックニュース。
大阪で9月28日~30日に開催された第60回蒲鉾品評会で、約2000点の中から、「むし板部門」で最高賞の農林水産大臣賞に選ばれました。
「むし板部門」とは、板の上に蒸した蒲鉾を乗せた品、いわゆる「板の上に乗ったかまぼこ」の部門のようで、コチラの「五色板味のれん」というかまぼこが日本一になりました。
カネセへいったときに社長の四代目重明さんからお話が聞けました。
この板の上に乗ったかまぼこはその日の気温、湿度、魚の品質など毎日違う。
こんな毎日違うコンディションの中、素材の練り上げのタイミング、そして蒸す時間の全ての見極めの中で生まれてくるかまぼこの弾力とツルリ感とプリッと感がカネセのかまぼこの食感。
職人の最高の技が惜しげもなくかまぼこに注入されます。
奧に品評会に出したもののサンプルがある、というので、写真撮りに。
「五色板味のれん」という商品ですが、品評会には6本必要ということで、今回6本をこんなふうにして出品したといいます。
普段より白いのが1本多いようです。
かまぼこ店の肉まんにハマリ、
ほたて十万石、
割烹おでんとお気に入りが満載のコチラ。
これからのご活躍もまた期待しています。
青森県の手しごとのいい仕事。
工芸だけでない、青森県の手しごともこれからもっと探していかなくちゃ。
byなおき
カネセ高橋かまぼこ店 | |
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場所 | 青森市本町5-7-15 |
TEL | 017-734-0610 |
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。