まるごと青森

がんばれ。下北のおいしいカボチャ「一球入魂」。

がんばれ。下北のおいしいカボチャ「一球入魂」。

特産品・お土産 | 2007-10-15 11:21

青森県下北地方。
本州最北端に位置するこの地域は、東西南北に海がある島のような半島です。
全ての市町村はことごとく海に向かって開かれ、
海によって富み、漁によって栄えてきた歴史をもっています。

こうした海の豊かさに比べ、下北の大地は農業には過酷でした。
面積の大部分を山林で占められるなど山がちで、
冬は酷寒で吹雪も強く、夏も冷涼で作物が限定されるのです。

がんばれ。下北のおいしいカボチャ「一球入魂」。

豊かな海とヤマセの大地。
下北の人々は、厳しい自然に生きるからこそ、その恵みの貴さをよく知っているのでしょう。
過酷なこの地の特性を活かして、とてもおいしい高級カボチャをつくり出しました。
それが「一球入魂カボチャ」なのです。

「一球入魂」の名前は、
一株に実をひとつだけ成らせて大切に育てる独特の栽培方法に由来します。
一般的なカボチャ栽培では、少なくても3個、場合によっては5~6個も成らせますが、
でも、この栽培ではたったひとつだけ。
カボチャ好みの冷涼な気候と寒暖の差から生まれるうま味と甘味は、
ぎゅ~っと凝縮されることによって格段に高まるのです。

この栽培は、決して目新しい方法ではありませんが、
あまりに手間がかかるため、普通の産地ではなかなか取り組もうとはしません。
「量」を確保する栽培でなければ採算が取れないという厳しい現実もそこにはあるからです。

ittukyuunyuukon2

 (↑これは食べ頃を過ぎた10月の写真。でも、たっぷりホクホクでした。)

さて、カボチャのおいしさは”ホクホク感”と”甘さ”のバランスです。
追熟するほど澱粉の糖化が進んで甘味は増しますが、
一方でホクホク感は失われネトネトした食感に・・・。
一球入魂カボチャは、
糖度が17度を超えるというその甘さ以上に、
ホクホク感とのバランスに優れたカボチャとして評価が高いんですよ。
極甘で超ホクホク。おそらく私の人生史上最高のカボチャでしょう!(笑)

一球入魂カボチャが一番美味しいのは8月下旬から9月中旬。
ぜひ食べていただきたいのですが、今年の分はすでに売り切れ。
このおいしい話しは、どうか、来年のその時まで忘れないでくださいね(笑)。
by 義人

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

タグ: 野菜下北

青森の観光・物産・食・特選素材など「まるごと青森」をご紹介するブログ(blog)です。
青森県で暮らす私たちだからこそ知っている情報を県内外の皆様に知っていただく記事をお届けします。

タグ別記事一覧

食堂ブナコ弘前城フェリー三社大祭日記雪見温泉月見#釣り#太陽光発電#魚介ヒバ津軽八甲田尻屋埼灯台館花岸壁朝市ポップアナログレコード#手帳#夏休み#蕎麦鉄道青森岩木山尻屋埼宵宮横丁露天風呂青森県、色彩#桜#風車#鉄道りんご三内丸山遺跡白神山地毛豆寒立馬美術館最強毛豆決定戦妖怪#食#焼きそば#スイーツねぶた・ねぷた奥入瀬渓流絶景太宰治灯台青森土産きのこ鮟鱇JOMONトーク伝統芸能アウトドアツーリズム焼鳥果物山菜・きのこウニ温泉ジオパーク津軽土産アニメあんこう万年筆えんぶり#食堂カフェ・レストラン米・パン・穀物津軽海峡自転車ガイドパッケージ買いクラフト風間浦鮟鱇ステンドグラス建物#ラーメンお酒寿司白神山地周辺津軽弁金魚イベントハンドメイド#郷土料理#青森グルメ#ご当地ラーメン野菜居酒屋・バーカレー缶バッジおにぎり海藻唐揚げ#お家ごはん中華料理#カフェ・レストランスイーツ魚介種差海岸まつりカンバッジうにぎりわかめ和栗インバウンド#料理エビチャーハン#夏まち歩き肉・卵十和田湖アクティビティおみやげ岩のりe-sportsスタンプお家でシリーズBUNACO白神山地体験レポート#歴史・文化伝統工芸田んぼアートマグロお土産津軽弁缶バッジ寒海苔お盆スーパー植物#だし青森県#ねぶた・ねぷた郷土料理三味線ご当地蔦沼寺山修司カフェ迎え火・送り火ハンコ担々麺#アートアウトドア#りんごツアー歴史・文化紅葉新緑八戸ブックセンターコーヒー嶽きみコケシ辛い#青森県立美術館#サウナ#お酒自然アートランチライトアップイルカプリン熱帯魚クリスマス種差#自然#八甲田山#寿司グルメ弘前公園陸奥湾おやき焼き鳥グランピング#エビの釣り堀八戸市#居酒屋・バー

月別記事一覧

月別一覧ページへ