生け垣と蔵の町 そしてやきそばの町 尾上(平川市)
先日、弘南電鉄弘南線に乗り、津軽尾上駅へ。
東へ行くと、やきそばのくに。
西へ行くと、生け垣のちょい旅。
尾上は、農家庭園と生け垣の町。
ゆっくりと西へ進みます。
中佐渡地区の歩道をゆっくりと歩きながら、街道に沿って曲線まで描くすばらしい生け垣と、その生け垣の向こうからのぞかせる手入れの行き届いた松などを堪能。

とってもすてきな散歩道。
尾上(現 平川市)は合併前の人口で1万人。
どこにでもある普通の町に、造園業者が30社以上。
個人経営の職人も加えると50を越える、まさに造園・造庭業者の町でもあります。
時折、「チャキチャキ」と剪定ばさみが小気味いいリズムを奏で、静かな町にこだまします。
生け垣を剪定している家の前を通れば、刈り込んだ葉の青い草の香りがなんとも心地イイ。
五感をくすぐる贅沢な散歩道。

ホントいい町だなぁ、なんてすっかり気分よく歩き、猿賀神社へと回り、木立を抜け、猿賀公園、盛美園へと回り、元の津軽尾上駅へ。
そして東のやきそばのくにへ(笑)
大十食堂などお気に入り店の前を過ぎて、今回お目当ての「味助」へ。
以前、怒濤の黒石やきそば巡りを開始した最初のブログのコメントでご紹介いただいた「味助」。
味助のやきそばはネットを探すとその愛され方に、なるほどと思いつつ、
中華そばも熱心なファンがたくさんいるようで、ツートップのお店。
まずは、「中華そば」から。

澄んだ醤油の甘塩っぱい津軽ラーメンとは一線を画す「濁り醤油系」。
煮干し煮干し煮干し煮干し・・・どうだ~っ!の濃厚にぼし味。
ワタシ、撫牛子の人気店もコチラのもOK、OK、ベリグッ!。
スープの一滴までいとおしくなってしまい、完ツユです(笑)
これってとんこつみたいに何時間も煮るとこうなるんですか?と伺ってみたら、煮るのは2時間程度。圧倒的な煮干しの量でこうなるんですよ、というお話。
この手の味にことのほか禁断症状が出やすいタイプのワタシ。
ツボです。 すっかり「ハマって」しまいました(笑)
そしていよいよ念願の「焼きそば」です。
「ジャンボ焼きそば」(700円)というメニューもあったのですが、「無理しない方がいいよ」とお店の方に言われたので、「焼きそば」(500円)を。
・・と思ったら、コレです。

惹かれますね。この「本日」(笑)
なんかコレを食べないと損したような気分になってしまいそう♪
しかも「おのえ焼きそば」!
味助のこの「焼きそば」こそが「尾上やきそば」だと思ってきたのに、その味助に行ったら「本日、「おのえ焼きそば」あります。500円」の張り紙です。
伺うと味助のやきそば麺は味助のこだわりを製麺会社にお願いし、独自の麺を作っていただき、それを味助で茹で、少し時間をおいて落ち着かせてから使うというこちらのこだわりがある麺。
一方、この「おのえ焼きそば」で使う麺は、尾上で食べられていた麺に近づけようとしたもの。
店主が、「自分の好みは最近、「おのえ」の方。」と言うぐらい気に入っているようでした。
・・・なのにワタシ。
もう胃袋はパンパン。
食べても、1食。しかも半分はテイクアウトしないと持たない状況。
やっぱりまずは味助のやきそばを食べねば、次の「おのえ」も語れない、と通常のものを。
・・・ジュー、ジューと音を立てながら、中華鍋の中で麺が踊っています。
・・・来ました。
このムッチリ感。麺自体が持っているうまさ。ソースとの絡み。
キクラゲのアクセントにお肉をつまみながら、一口食べたらテイクアウトしようと思っていたワタシなのに、なぜか箸が止まりません。
もっと早く来れば良かった、と反省しながら、黒石やきそばよりももっと麺の存在力を感じさせるこの尾上やきそばの魅力に惹かれてしまいました。
今はみそラーメンはやらずに、中華そばとやきそばのツートップ。
それでも次にいけば、また悩むんだろうな。
byなおき
※店内に張っている「みさきちゃん」の絵にすっかり癒されました。

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