弘前市元寺町、弘前公園のほど近くでまたまた生太巻きを食べました。
昭和51年開業の「寿司蔵」です。
「寿司蔵」の生太巻きはマグロ、白身魚、エビ、イカ、カニ身、
ウニ、イクラ、カズノコ、エビッコ、キュウリの10品を海苔1枚半で巻いたもの。
店に並んでいるネタをできるだけ使って太巻きを作るとどうなるだろうと
あれこれ考えて出来たものなんだそうです。
実はここの生太巻きは他に比べると少し小さめに作られています。
これは、生太巻きの美味しさは全ての具の混じり合いだと考える店主・原子さんが、
一口で食べることができるサイズにこだわったためだと言います。
また、キュウリも細かく刻んだものを使うことによって、
他の具との一体感が生まれるように工夫されています。
とにかく一口で食べた時の味や食感のバランス。
そこにこだわったのが「寿司蔵」の生太巻きです。
がんばれば女性の方でも一口いけると思います。
最近では有名な回転寿司店の進出もあり、
寿司屋を営んでいく上では相当な脅威となっていますが、
原子さんはご自分でも家族で回転寿司に行き、
自分の店のあり方を勉強しているそうです。
そして、そこで感じたのは、小さい子どもがいる家族連れであれば
確かに回転寿司は魅力的であること。そのことを認めた上で、
自分が市場で厳選したネタを出している寿司そのものでは負けない自信があり、
つまみを食べながら酒を飲み、親父と話をして、最後に寿司で締めて帰る、
こんな楽しみ方をしたい人に最高の仕事を提供するように心がけているのだそうです。
そんなお店ですから、飲んで、つまんで、話して、
そして寿司を食べるとその価値が分かります。
酒類も焼酎、ワインなど最近の嗜好も踏まえて取りそろえてあるし、
料理にはできるだけ一手間加えるように心がけていて、
吸い物にも定番エビの頭だけではなくネカブが入っているのが嬉しいところ。
人気の陶板焼きはエビ、イカ、ホタテ、ウニなど
海の幸がたっぷり入って1200円。お得です。
海苔1枚半で巻かれる生太巻きは、
1人で1本食べ切るには量が少し多く、2~3人で食べるのがちょうどいい感じ。
なので、1人のときは平日限定のランチメニューですが中太巻き(800円)もお薦め。
アナゴ、カニ、カズノコ、エビッッコ、キュウリの五品を
海苔1枚を使って巻き上げたもので、
1人でちょうど良い分量とあっさり目の具材の組み合わせが昼にぴったりです。
by YOSHIHITO
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。