寒さが厳しくなってきました。
季節は実りの秋から雪の降る冬へ。
雪に覆われ、
冬の眠りについたかに見える津軽の大地ですが、
実は、冬だからおいしい、冬でなければ栽培できない野菜がたくさんあります。
冬の冷たい空気。
やわらかい陽差し。
大地のうるおい。
雪のぬくもり。
その全てがおいしい野菜を育んでくれるのです。
清らかな地下水しずっこが育む「一町田のセリ」
独特の香りと歯触りは冬の鍋物に欠かせません。
歴代の津軽藩主が拓いた屏風山砂丘の「寒掘りながいも」
シャキシャキとしたみずみずしさは南部のながいもと違うおいしさです。
日本海の厳しい風雪と白神の水が育てる「深浦雪にんじん」
凍土でじっくり育った超熟成にんじんの深い甘味はおどろきです。
冬のやさしい陽差しと温泉熱で育てるまろやかな「冬陽しゅんぎく」
このやわらかさ、アクのなさは、食べ比べると明らかです。
350年以上の歴史を有するという秘伝の「大鰐温泉もやし」
独特の香りと歯ごたえ、そして味。納得の津軽藩御用達野菜です。
藩政時代から伝わる在来唐辛子「清水森ナンバ」
甘味と風味が強いこの唐辛子は郷土料理に欠かせない存在です。
それから、
屏風山の砂丘ごぼう、津軽の自然薯、寒さで甘くなる冬菜っ葉などなど・・・。
普段何気なく目にしたり、食べていた津軽の冬野菜には、
ただおいしいだけじゃなく、
そこにある理由と確かな物語があるんですよね。
”津軽冬野菜(つがるふゆやさい)”
寒さが厳しい冬、
津軽地方でつくられたおいしい地場野菜たちの総称です。
by 義人
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