リンゴが美味しい季節です。
この時期になると、リンゴを送ったり、送られたりするのが常ですが、
私にもここ数年、リンゴを送ってくれる友人がいます。
以前も紹介したことがある「義人さんの小玉リンゴ」が今年も届きました。
彼が作るリンゴはとても小さく、
一人で食べるのにちょうど良いサイズなので、
毎年、けっこう楽しみにしています。
義人のリンゴ作りの師は、彼にこう教えてくれたそうです。
「どこに成らせるかでリンゴは決まる。それを頭に描いて行うみすぐりは知的労働なんだ」
その言葉を胸に、慎重にそして丁寧にみすぐりし、
そして、この小玉リンゴが出来てしまいましたw
彼曰く、「今回は、リンゴの生命力を引き出す栽培を心がけた。
だから、この小さなリンゴには生命力が凝縮されているはず!」
その言葉通り、小さなリンゴの中には蜜がいっぱい詰まっていて、
これが失敗作ではないことを証明しています。
また、彼はかねてより果物は酸味が大事と言っており、
その通りに適度な酸味が心地良いリンゴでした。
リンゴに限った話ではありませんが、
農作物は人の都合に合わせてくれません。
適切な時期に収穫してあげる必要があり、
たまたま、少し収穫のタイミングを逸した彼のリンゴは、
大きくて蜜がたくさん入ったものはカラスに突かれてしまったそうです。
野生の動物の旬を見極める目はさすがです。
そして、鳥たちのために数個だけ木に残してあげたんだそうです。
決して取り残しがあったわけじゃありません。
何気なく食べてるリンゴ。
とても手間暇のかかるものだと頭では知っていますが、
本当の苦労はなかなか分からないもの。
たまたま友人が作ったものだったので、
リンゴ作りがいかに大変で、いかに難しいものであるかを感じ、
作り手に対する感謝の気持ちも沸いていますが、
普段は何気なく食べてしまっていることを少し反省しました。
最後に、義人の名誉のために。
彼のリンゴ作りも3年目になり、少しずつ技術も向上していて、
今年はけっこう大きなリンゴも取れています。
私には選び抜かれた小玉リンゴをくれたようです。
ただ、私はこの「義人さんの小玉リンゴ」が大好きなので、
いつまでもこれを作り続けてとほしいと願っていますw
by YOSHIHITO
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