今でもたま~に食べたくなる「いなりずし」。
小学生の頃は自分からリクエストしていたのか、
母親自身が好んでいたのか、
運動会や遠足などのお弁当でよく食べた記憶があります。
南部地方出身の私が思い浮かべる”いなりずし”は、
砂糖と醤油で煮詰められた油揚げに真っ白な酢飯。
油揚げの合わせ部分に添えられる紅ショウガ数本。
形はもちろん俵型です。
それがず~っと当たり前だと思っていた私にとって、
社会人になってから津軽で出会った「赤いいなりずし」はかなり衝撃的でした。
あ、赤い! あ、甘い! も、もちもちだ~!(笑)
先週末に通った鰺ヶ沢の「海の駅わんど」で、
久しぶりに「津軽のいなりずし」を発見してしまったので、
ちょうど昼時だったこともあり、思わず買ってしまいました。
(↑奥にあるのは、甘さ対策のために購入した「と漬け」です。)
やっぱり赤い! やっぱり甘い! もちろん、もっちもち!
農文協の「聞き書 青森の食事」によると、
米はうるち米(4合)にもち米(6合)を加え、
きざんだ紅ショウガと酢とわずかの塩を入れ、
白砂糖は茶碗で山盛り3杯ぐらいいれるのだとか。
お店の方にうかがったところ、
とにかく甘くつくるのが津軽流で、
この辺では、クルミを添えるのが一般的なのだそうです。
「津軽」と「南部」の組み合わせも面白いし、
「赤」と「白」の組み合わせも愉快、
「甘い」のと「甘くない」のも楽しいので、
いっそのこと、
「津軽と南部の紅白いなり」として売り出してみてはいかがでしょうか。
どなたかお願いします(笑)。
by 義人
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