山のホテルの冬季限定「とくとくセット」
昨晩からの雪。
県内はすっぽりと真っ白な雪に包まれ、冬らしい幻想的な雰囲気になってきました。
そんな雪の合間にワタシは岩木山へ。
しかも、路線バスで!
弘前駅からの路線バスの旅は50分ほど。
弘前の繁華街を抜け、旧岩木のメイン道路を走り、岩木山にどんどん近づいていきます。
そして岩木山神社のある百沢をとおり、嶽温泉郷へ。
景色を見ながらの路線バスの旅。
約2時間に1本。片道900円。旅情たっぷり。なかなかに素敵です。
今回は山のホテルへ。
嶽温泉の泉質は硫黄泉。
湯口からは透明な温泉が流れていますが、空気に触れると白濁していく湯なのだそうです。
なので湯船は白い湯です。
(写真↑ 宿泊者専用の浴槽の写真です。スミマセン。)
肩を隠すぐらいに湯に浸かり、硫黄の匂いを確かめながら、つるつるとしてくる肌に指を滑らせる。
なんとも至極の時間。
強靱なヒバで作られた湯槽ですが、この湯はヒバをもスカスカにさせてしまうのだとか。
肌からたくさんの温泉を取り入れたところで、お楽しみのランチへ。
山のホテルといえば、何と言っても「マタギ飯」♪
そのルーツは30年ほど前になるといいます。
先代の社長がマタギだったこともあって命名されたこの「マタギ飯」は、地元で手に入るキジ肉、たけのこ、まいたけなどをかまで炊きあげるおいしいおいしい炊き込みご飯です。
注文をするとかまに木蓋そして重し代わりのレンゲ。下から固形燃料で炊きあげています。
沸騰していくに従いあたりにまいたけのいい香りが立ちこめます。
30分の炊きあげと5分のむらしの間、お昼を注文されたお客様は300円で温泉に入浴ができます。
ですが、時間のある方や通の方は、この30分の時間は、つきっきり。
炊きあがるまでの間の音や香りを確かめながら、気力十分、臨戦態勢に気持ちを持っていきます(笑)
待ちに待ったマタギ飯。
ワタシも20年来のファンですが、相変わらず、♪グッ~ド♪
マイタケの香り、たけのこの食感。そしてこれらの味がしみ込んだご飯のお味。
来て良かったなぁと実感する瞬間です。
お客様の中にお二人で来て、マタギ飯セットを2つと山菜天ぷらの入ったそば1つを注文し、二人で分け合いながら食べる方がいるのを見て、もっと食べやすくさせたいと出したのが、冬期(11月~3月)限定の「とくとくセット」(1500円)です。
マタギ飯の小とこの山菜の天ぷらが乗ったそばの小に茶碗蒸しとお新香が付いたいろいろ食べたい人にお勧めの一品です。
小と言ってももう十分な量。
おそばにはマイタケと季節の山菜の天ぷら、そしてその横には「黒豚のスペアリブ」が!
甘くしょっぱく仕上げた味はこのそばにピッタリ。
茶そばもこのスープに似合います。
お風呂に入って1800円。
冬こそこんなバス旅もいいな、とちょい旅を満喫してきました。
byなおき
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