まるごと青森

twitter facebook rss
南部地方の秋を彩る食用ギク 「阿房宮」

南部地方の秋を彩る食用ギク 「阿房宮」

特産品・お土産 | 2007-11-09 13:38

先日、お客様と一緒に南部地方に行ってきました。
うれしいことに、その数日間は晴ればかり!
さわやかな秋晴れの中、
あちらこちらでは南部伝来の食用ギク「阿房宮」の収穫が行われていました。

abokyu

花を食べる?花は見るもんだろ!
そう言う友人が私の回りにもいますが、
日本人は昔から桜や菊の花を食用とする習慣があり、
特にキクの食用は江戸時代にはかなり大衆化していたようです。

現在、食用として栽培されている菊は約60種。
青森県の南部地方では、
南部藩主が京都の九条家からもらい受けたとか、
八戸の豪商が大阪から取り寄せたという説が残る「阿房宮」が大半です。
「阿房宮」という風流な名前は、いったい誰がつけたのでしょうか?

abokyu2

この「阿房宮」は、苦みがなく、芳香と甘味が抜群で、歯ごたえもよい食用ギクの王様。
花には苦い芯がないので、花をまるごと食べることもできます。

そしてすごいと思うのは、
二百年(以上?)にわたってそのおいしさが保たれ、そして守られてきたこと。
他の地域で栽培すると、2~3年もすれば苦味が出てきてしまうといいますから不思議ですね。「阿房宮」は自分にあった故郷をちゃんと憶えているのかもしれません。

「阿房宮」は、初霜が降りる直前の10月下旬~11月にかけて収穫されます。
鮮やかな黄色が美しいこの花は、
霜に当たると花が赤茶色に変色してしまいます。
農業資材が発達している今でこそ霜対策は万全ですが、
昔の作り手たちは、毎日気が気ではなかったことでしょう。

そこで、1971(昭和46)年に八戸市の園芸指導農場(現八戸市農業交流研修センター)が苦労して育成したのが、阿房宮より早く収穫できる「八戸ぎく一号」「八戸ぎく二号」「十五夜」という品種です。

abokyu3

↑早く収穫できる順(時計回り)に「十五夜」「八戸ぎく2号」「八戸ぎく1号」「阿房宮」
<お詫び>
同じ十五夜の写真を誤って阿房宮として掲載してしまいました。近日中に訂正いたします。大変失礼いたしました。
あべこべだった写真を訂正し並べ替えました。失礼いたしました。

南部地方の直売所などには、9月の後半頃から食用ギクが並んでいたのをご存じでしょうか?
そのとき出回っていたものがこれらの品種だったんです。
食用ギクの品種で季節の移り変わりを感じられるなんて、
考えてみたらこの地方だけの贅沢かもしれませんね。

南部地方の秋を彩る食用ギク 「阿房宮」

自然の恵みと人の営みに感謝です。
by 義人

タグ: 野菜南部

青森の観光・物産・食・特選素材など「まるごと青森」をご紹介するブログ(blog)です。
青森県で暮らす私たちだからこそ知っている情報を県内外の皆様に知っていただく記事をお届けします。

まるごと青森Facebookページ始めました。
登録がある方はもちろん、ない方も登録して下記ページで「いいね」のクリックして、まるごと青森ブログともどもご愛顧をよろしくお願いいたします。
まるごと青森FBページ

月別記事一覧

月別一覧ページへ

青森県の暮らしぶりを訪ねる旅