先週末のある日、
奥入瀬川産の鮭のイクラを盛り放題(セルフ)の「イクラ丼(500円)」を食べるため、
釣り人でにぎわう奥入瀬川サーモンフィッシングの十和田会場へ行ってきました。
↑新鮮なイクラなのでいくらでも食べられます(笑)。気持~ち小振り(!)の器ですが、イクラたっぷりのおいしいイクラ丼を楽しめますよ!
県内で4番目に長い奥入瀬川(おいらせがわ)は、十和田湖から流れ出る唯一の川。
自然豊かな上流を過ぎ、広大な農地が広がる中・下流域を経て太平洋に注ぎます。
母なる川として、生命の糧となり、豊かな土壌を潤し、いろいろな地域文化を育んできた奥入瀬川は、たくさんの鮭が遡上する清らかな川として知られ、昔から鮭漁も盛んだったようですが、全国的な水質汚染や過度の捕獲などを背景に「水産資源保護法」が昭和26年に施行されると、本県でも川を上る鮭を捕獲する(釣る)ことが禁止されてしまいました。
全国の河川では、鮭の保護増殖を図るため、認められた事業者が、成熟した鮭を川で獲り、採卵し、孵化・育成してから再び川に放流しています。
実は、奥入瀬川は明治34年に県内で初めて鮭の増殖事業を実施した川でもあるのですよ。
このような長年の取り組みに加え、
流域市町村が「奥入瀬川の清流を守る条例」を制定するなどして、
清流の保全や河川の美化に取り組んできた結果、
十和田市街地の中流域にも鮎が生息し、
秋には多数の鮭が産卵のために遡上してくる豊かな川になりました。
鮭の遡上数はなんと全国第2位なのだとか。
こうして増殖計画を上回る鮭が捕獲されるようになった奥入瀬川は、
約半世紀ぶりに鮭釣りが解禁され、期間限定で鮭の一本釣りが楽しめるようになったのです。
2007年秋現在、鮭の一本釣りが楽しめる河川は全国でわずか10カ所程度。
世界各国の河川で鮭釣りを体験してきた釣りのエキスパートによると、
奥入瀬川は、「瀬あり、淵あり、水量も豊富で、カナダやアラスカの河川を思い出させるような素晴らしい雰囲気の川」なのだそう。
釣り区間も国内最大級らしく、
紅葉の見頃と重なる解禁時期には、釣り好きが全国各地から集まってきます。
シングルフックであればルアー、フライ、エサのいずれでも楽しめる奥入瀬川の鮭釣り。
折れそうなほどしならせた釣り竿で鮭と戯れる人たちを見ていたら、
釣りはまったくやらない私でも、
あの手応えと興奮はさぞたまらないだろうな!釣ってみたい!!
とうらやましく思ってしまいました。
奥入瀬川で”サーモンフィッシング”。
十和田の秋のもうひとつの楽しみ方ですね。
そうそう、今週末は恒例の「日本一のおいらせ鮭まつり」が開催されます。こちらも要チェックですよ!
by 義人
※奥入瀬川のサーモンフィッシングにはルールがあります。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。