ここ数日間雪が降り続き、平野部でも結構な積雪量となっています。
雪は、どちらかといえば厄介ものとして扱われますが、
その一方で恩恵をもたらすことも忘れてはなりません。
雪は音をよく吸収するので街が静かになります。
降雪は大気の浄化作用があるといいます。
また、断熱効果があるため、その下で眠る動物や植物を厳しい冬の寒さから守る役目をしています。
冬眠する生き物たちはその恩恵を最大限に活用しているのかもしれません。
植物を冬の乾燥害や強風から守っているともいわれます。
春の雪解けは、芽吹こうとする植物に潤いを与えてくれます。
雪解け水は農業用水や生活用水として広く利用されていますし、
なんと、一年間に必要な水の量の4分の1が雪解け水でまかなわれているのだとか。
雪の恩恵はさておいて(笑)、
ここまで降ると否応なしにやらなければならないのが「雪かき」です。
雪質や量、除雪スペース、雪捨て場との距離・位置関係、許された時間などなど。
これらを総合的に判断して、いかに効率的に、いかに美しく雪を片付けるか。
用具の選定、除雪方法、除雪ルートなどを考えながら行う「雪かき」は、
肉体的にして知能的。まさに身近な”知的肉体労働”と言えるのではないでしょうか(笑)。
世界有数の豪雪地帯として知られる青森市では、
平成17年度の冬から、国道4号・7号線のいくつかのバス停に除雪用のスコップが設置されるようになりました。これは、バスの待ち時間を利用して、誰でもボランティアでバス停周辺の行き片付けができるようにと、北国のくらし研究会雪みち観察委員会、国土交通省、青森市企業局交通部が設置したもの。
雪の中、ただバスを待っているのは予想以上につらいものですが、このボランティア雪かきをすることによって、身体が温まり、そのうえ人の役にたつことができますよ。
雪が異常に少なかった昨年、このボランティアを実践するチャンスはありませんでしたが、雪が多いと噂される今年こそ、バス停で知的肉体労働ボランティアに挑みたいと思います(笑)。
by義人
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