かれこれ1ヶ月半ほど前のことになりますが、
市内に住むきのこ採り名人Mさんの案内できのこ採りに行ってきました。
場所は青森市月見野。霊園からもう少し奥に行ったところでした。
きのこ採り名人の語るところによると、
青森は車を30分も走らせればきのこ採りのエリアに辿り着ける。
この距離感こそが青森の魅力なのだそうです。
狩猟採集の縄文人を彷彿させるかのように、
青森の人々はひとたび山に入ると、
ものすごい量の山菜やきのこを採ってきます。
それを親戚や近所におすそ分けすることが醍醐味のようです。
きのこ採りのピークこそ過ぎており、
残念ながら青森のきのこの代名詞サモダシ(ナラタケ)は、
その姿を見つけることはできませんでしたが、
それでも1時間弱ほどで持っていったかご一杯にはなりました。
広葉樹の多い森ではクリタケやヒラタケが、
針葉樹の森ではギンタケを見つけることができました。
ギンタケは食感と食味の良いきのこで、
これを見つけることができたのはラッキーなのだそうです。
もちろん採ってきたきのこは鍋などに入れていただきました。
自分で採ってきたものを食べることの楽しさは格別です。
この時、きのこを探しながら分かったのは、
腐葉土を踏みしめながら一心不乱にきのこを探す。
そこに雑念はなく、森の音だけが静かに鳴っているのを感じていると、
不思議と癒されることでした。
実は秋の山に限ったことではなく、
春の山も夏の山も、外側から見ていると景色でしかありませんが、
一歩森の中に足を踏み入れると絶妙な静寂があって、
不思議な質感を持った空気が漂っていて、
そこに心地良さを感じることができます。
そして冬。
雪に覆われた冬の森は人間を拒絶しているようですが、
そこに足を踏み入れるからこその「癒し」があります。
雪山トレッキングなどを通して是非その魅力を感じてください。
by YOSHIHITO
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