青森県立郷土館 平成19年度企画展
生誕百年記念 淡谷のり子展
郷土館へ。
寒さも一段落し、気温も少し上がったせいか、歩道の雪も溶け出しています。
郷土館では12月1日から開催されている企画展「淡谷のり子展」が開催されていました。(郷土館ニュース)
青森市に生まれ、昭和歌謡界を代表する歌手となった淡谷のり子。
↑写真は関野準一郎の多色刷りの版画です。
この企画展では青森市所蔵の資料を中心に、戦時中も自分の歌を歌い続けた力強いその姿を紹介しています。
入口にあったプレートからちょっと抜粋してご紹介すると、
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昭和歌謡界を代表する歌手淡谷のり子は、1907(明治40)年、青森市に生まれました。
生家は湯治手広く商売を営んでいた呉服商「大五阿波屋」で、裕福な少女時代をおくりました。
その後、青森大火などたび重なる不運のため、家は衰退、母妹と上京します。
東洋音楽学校(現東京音楽大学)で本格的な声楽を学び、天性の素質と師に恵まれたのり子は、大きな期待を背にクラシック界にデビューしますが、生活のために流行歌手の道を選びました。
1937(昭和12)年の「別れのブルース」、翌年の「雨のブルース」で、歌手としての地位を不動のものにしました。
また、のり子の叔父にあたる淡谷悠蔵(1897~1995年)は、本県の政治、文学、美術界に貢献した人物です。叔父と姪、別々の道を歩みながらその存在を認め合いました。
本展では、戦時中も自分の歌を歌い続けた彼女の生涯をたどるとともに歌手淡谷のり子を暖かく見守り、心の支えとなった悠蔵との交流にも焦点をあて紹介します。・・・・・・
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会場に入って一際目につくのが、「ステージ衣装」♪
衣装を着させたマネキンはまるで歌を歌っているかのように指先が緊張しています。
「窓を開け~ればぁ~♪」と歌っているようなそんな展示。
さらに上にはミラーボール(笑) 昭和な舞台演出をイメージさせてくれます。
淡谷悠蔵のエリアもあって、その功績と叔父と姪との交流についても捉えていました。
昭和の歌謡を代表する歌手の展示は、やっぱり「昭和の香りのする展示」です。
彼女が愛用したきらびやかな装飾品や譜面などやはり音楽と舞台が起点となる展示の数々。
青森県民としてまずは生誕百年を心から祝いながら、記念すべき年に行われる企画展で彼女の足跡をしっかりと見つめてきました。
1月20日までです。 byなおき
★データ★
生誕百年記念 淡谷のり子展
会期:2007年12月1日(土)~2008年1月20日(日)
時間:9:00~17:00(休館日 12月29日~1月3日)
場所:青森県立郷土館(青森市本町2-8-14)
観覧:一般310円 高校大学生150円 小中学生無料(12月中)
一般250円 高校大学生120円 小中学生無料(1月中)
主催:青森県立郷土館 青森市 青森県近代文学館
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