創業昭和3年 マル五食堂
先般の三連休、アスパムで行われたカレーまつりは、出発が遅くなってしまい、完売のメニューが多くて全品制覇が目標でしたが、叶いませんでした。
でも食べられました、野辺地町「マル五食堂」の昔懐かしい黄色いカレー。
味までなんかとっても懐かしい。
ん~、ん~うまいと唸って食べていたらあっという間に完食でした。
「いつからこんな黄色いカレーを食べなくなったんだろう?」
なんて思いながら、まだ見ぬマル五食堂への思いが募るばかり。
そんな中、むつ市に行く途中のランチで立ち寄れました!
野辺地町といえば、藩政時代、南部藩の商港として栄え、北前船による交易も盛んであったことから、今も祇園囃子が伝えられている、といいます。
いつもの交差点にある自転車屋さんにはこんなオブジェがあって、微笑ませてくれます。
そして、念願のマル五食堂に到着。
マル五食堂は、創業80年。
やさしいお母さんが切り盛りしています。
メニューもいっぱい。
なので広~い厨房です。
聞けば、こちらの2階では下宿もやっているんだとか。(ただいま入居者募集中(笑))
昭和38年までは弘前大学附属野辺地中学校もあって、とても賑やかだったんだと言います。
今でも当時のことを振り返りながらマル五を訪れてくれる方もいるんだそうです。
人気のメニューといえば、やっぱり「カレー」。
そしてカツ丼、そして今は「鍋焼きうどん」。
人気のカレーは、カレー粉に小麦粉をよおく混ぜたものに、実は、煮干しなどで取られたラーメンのスープでそれを伸ばしていました。
これがあの洋風に感じさせないあの味を出していたようです。
こんな話を伺いながら、季節限定の「鍋焼きうどん」を。
来ました。
ひと目見たときから、津軽の鍋焼きうどんと明らかに違うスープのにごり感。
そして不思議な形をした天ぷら。
まずはスープをズズズ。 ・・・・ん??
トンコツの味!
煮干しダシ、鶏ガラダシ、そして豚骨を合わせたおダシがこちらの味なのだというお話。
津軽のコンブのおダシに慣れているワタシには衝撃的な味。
・・でも、なんか惹かれるものがあるなぁ、なんてレンゲでミニ鍋焼きうどんを作りながら食べていると、天ぷらが溶け出して、これがスープと最高の相性!
具のない天ぷらにしか見えないこの平たくてまあるい天ぷら。
しかし何とも言えないいい味のする天ぷら。
客席に戻ってきたお母さんに聞くと、自家製の天ぷらで、ホタテやカニなど練り込んだオリジナル。
どおりでウマイ。
結局、ズズズとやっているうちに、完ツユ。
鍋焼きうどんにこんな長い文章を書いてしまいましたが、はるばる遠いところからわざわざこの鍋焼きうどんを目指してくるお客様がいる、というのには納得。
回を重ねると虜になってしまう、そんな一品でしたよ。
byなおき
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