まだ雪が積もっていなかった昨年12月、
弘前に行ったついでに、
寒さで人気のない「吉井酒造煉瓦倉庫」そばの緑地公園に立ち寄り、
奈良美智さんが制作した「AtoZ Memorial Dog」をゆっくりと眺めてきました。
この作品は、2006年の夏、吉井酒造煉瓦倉庫で開催された展覧会「YOSHITOMO NARA+graf AtoZ」の大成功を記念し、また協力してくれた地域の方々へ感謝を込め、その収益金の一部を利用して制作、設置されたものです。
たまたま見回りに来ていた市職員(?)は、誰に言うともなく「大事にしてけるもんだなぁ・・・」とポツリ。
当初は、イタズラされることをかなり心配したようですが、実際はそのようなこともなく、設置した時(2007/10/21)と同じきれいな体で、しっぽをピーンとあげ、人が集まってくるのを待っているようでした。
その時以来、県立美術館の「あおもり犬」はどうしているだろう?と思っていたのですが、とうとうその「あおもり犬」に会いに行ってきました。なぜか同僚のYOSHIHITOと一緒に・・・。
ご存じの方も多いと思いますが、これまで他の作品同様に撮影禁止だった「あおもり犬」は、この1月1日から撮影可能となったんですよ。常設展を観賞する方ならどなたでも写真に納めることができます。
(撮影に際してはルールがあります。詳しくは美術館スタッフにお尋ねください。)
大雪のため帽子をかぶってしまったあおもり犬を、
まずは奈良美智さんの作品「ニュー・ソウルハウス」の中から柵越しに一枚。
さらに・・・、ガラスにへばりついてもう一枚(笑)。
ところで、県立美術館では、平成19年度常設展Ⅳが開催されていました。
テーマは「近代版画の発展と青森」。
展示室はいくつかに分かれていて、
「棟方志功展示室」では初期の棟方板画をはじめとする幅広い芸業が、
「創作版画誌時代の展示室」では県内の若者達を熱中させた創作版画誌が、
「日本近代版画特集の展示室」では、西洋伝来の技法「銅版画」の魅力に惹かれた多彩な作家らの作品を通じて、これまであまり知られていなかった青森との結びつきや日本の近代版画の発展に果たした役割などが紹介されています。
もちろん、
バレエ「アレコ」の背景画、奈良美智の作品群、寺山修司の映像作品、成田亨の怪獣デザイン原画なども見逃せません。前回来たとき見られなかった作品があったりするので、新たな発見や感動があるかもしれませんよ。
そして、今回の常設展で、私が特に印象に残った展示が「×A (バイエー) プロジェクト」です。六ヶ所村で戦後の開拓時代に撮られた貴重な写真と、農村の暮らしを撮り続けた小島一郎の写真の数々が伝える過酷な暮らしぶりと人間のたくましさに、思わず目頭が熱くなってしまったくらいです。
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芸術の才能も、芸術を語れる知識も、作品を見る目も私にはありませんが、
静かな空間をゆっくり歩きながら、
気になる作品はじっくりと、気にならない作品はなんとなく(笑)観賞していたら、
なんだかアタマとココロの余計なノイズが消えていくような感じを覚えました。
なぜだろう?
「もしかしたら、日常のアルコール(!)だけでは、アタマとココロはリフレッシュできていないのでは?」今、そんな仮説を立てています(笑)。
と、いうことで、
県立美術館でアタマとココロのクリーンナップ。おすすめですよ。
by 義人
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