いつもとちょっと違う特別な日。
そんな日によく行くお店はありますか？
誰かの誕生日や仲間が集まったときなど、
迷わず決まる定番のお店を持っていると、
何となく安心だったりしますよね（笑）。
しかもそれがお寿司屋さんだったら、
さらに贅沢な気分が上乗せされたりします（笑）。
私にとってそんなお店のひとつがお寿司の「俵屋」さん。
八戸漁港に近いＪＲ八戸線の白銀駅から一キロメートルほど南の高台にあります。
ネタも握りも大きくて、おいしいお寿司をお腹いっぱい食べられる人気店「俵屋」は、
店主の沢上弘さんが一代で築き上げました。
新郷村出身の店主が料理の道に進んだきっかけは中学二年の担任の言葉。
教師や友達数人と連れだって自転車で十和田湖へ行った際、
カレーの具とするはずだった肉を友達が忘れてきてしまい、
代わりに弘少年が持っていたサバ缶を具にしてカレーをつくったところ、
それがまたすこぶる美味しくて、
先生が「お前は料理に向いている！」と言ったのだそうです。
その言葉を素直に信じた弘少年は、
中学卒業と同時に東京で修行をし、その後八戸に戻ってこの店を開店しました。
あの日、先生の一言がなかったら・・・。人生、何がきっかけになるか分かりませんね。
そして、近くの水産加工場からやって来る女工さんたちのお腹を満たしてあげたいという思いから、現在のような大きなお寿司になっていったのだそうです。
いろいろな料理を揃えている俵屋のおすすめは、やっぱり八戸前沖の鯖でした。
以前も紹介したように、八戸前沖の鯖は脂の乗りが全然違うんです！
中でも人気が高いのは、その八戸前沖の鯖を使った「棒ずし」と「菊花巻き」です。
軽く締められた肉厚の鯖。
そして色鮮やかでほんのり甘い食用菊との組み合わせ。
いつ食べてもおいしい八戸ならではの味ですね。
このお店は、仲間でゆっくりくつろげるよう、個室中心のつくりとなっています。
なので、カウンターはたったの３席！
ここまで小さいと、カウンターまで個室みたいですね（笑）。
ｂｙ 義人
