八戸の喫茶店文化を満喫しちゃいました。
先日、八戸へ。
八戸の方とお話をしていたら、「ところでそう言えば普段ランチはどうしているの?」
というワタシの問いに、
「今は昔の半分もないけど、月曜日から金曜日までお気に入りの喫茶店を日替わりで
ハシゴしながら、ランチを食べていました」というお話。
とにかく以前から八戸は喫茶店が多く、二軒隣り合わせのところもあったほど、ということ。
近年、あのお店、このお店となくなってはいますが、まだこの八戸の喫茶店文化を代表するところは健在ですよ、というお話。 いったいどんなところなんだろう?と聞くと・・・、
「ハムカレー」が有名なんですよ~ ムムム?
「ハ、ハムカレー・・・!?」
なんとチープな名前(笑)
赤いハムがカレーのお肉の代わりに入っている、そんな一皿?
B級魂にちょっと火がつく、ひっかかってくるその名前。
しかも市役所のすぐそば、だけど昼どきは結構混むらしい。
急げ急げとハムカレーに惹かれてレッツゴーの巻となります。
到着したのは、「はんかくさい喫茶 ぽん」
今までちょくちょく通っていたのに気がつかなかったほど、ワタシのように不注意な人には見つかりにくい、そんな路面にとけ込みすぎた入口。
静かに小さなドアを開けると、たくさんの人。
お昼時はやはり噂どおり。
やはり知る人ぞ知る名喫茶店のようです。
お店の方にカウンターなら、と勧められると、常連さん達がそれぞれに席を詰めてくれて、とってもアットホームな中、全員カウンターに着席です。
店主は、手際よくランチのコーヒーを注いでいます。
しかも使い込まれた片手パン。
見ているだけでこの雰囲気、もうたまりません♪
メニューを見たら、ありました♪ 「ハムカレー」。
しかも530円。安心価格。
ランチの定食もあって、サラリーマンの方々がおいしそうに食べていました。
OLの人たちもピラフのようなものを食べています。
店主が忙しそうにいろいろと動いていましたが、フライパンをあおりながら、ジュージューとチャーハンのようなものを炒めて、おなかのすいた私たちの食欲を刺激します。
どうやらこのチャーハンのようなものはあのピラフなんじゃないのかな?と思いつつ、人気の一品なんだろうな、と思っていたところに・・・、
来ました。 ハムカレーの登場です。
あっ、こ、これは・・・。
あの炒めていたのが私たちのもので、しかもおいしい「ハム入りピラフ」。
これにカレーが乗っかっています。
そうです、肉の代わりにハムがあるのではなく、ハムピラフのカレーがけ。
まさに喫茶店の味。すんごく久しぶり。この味。
なつかしくって、おいしくって、それでいて、温かさをかんじさせてくれる一皿でした。
手間をかけて作ってくれた店主とカウンター越しに食後、少しお話ができました。
お店を開いて40年。
当時からハムピラフとカレーの二つのメニューはあったけど、常連さんのリクエストで作ったのがこのハムカレーの始まりなんだとか。
昔はよく高校生も来てくれていて、よく来てくれていたよ、という人の名前の中に「よしたけくん」とか「とうかいちくん」なんて有名な方々もあったりして、歩んできた時間の流れを感じさせるこの喫茶店の歴史を感じさせてくれます。
いつもお客様に感謝してお店を開いている、という店主。
帰り際のお客様に「がんばって」と声をかけてくれます。
ワタシも帰り際に「お仕事がんばって」と声をかけられ、何かとっても元気をもらったような気持ちになりりました。
そしてこの日一日とってもすてきな何かを見つけられたような、そんな昭和ノスタルジーの喫茶店ランチになりました。
byなおき
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。