サクラが終わり、りんごの花も散りゆく今日この頃(笑)、
気がつけばお店にはサクランボが並び始めています。
でも、そのほとんどがアメリカン・チェリーなんですよね。
国産より出回りが早く割安なため、
1980年代後半から輸入量が増え始め、
輸入が全面自由化された1992年以降は爆発的に増えて現在にいたっています。
国内最大のサクランボ産地といえば山形県です。
青森県はといえば・・・、
実は山形県に次いで収穫量が多い全国第2位のサクランボ産地なんですよ~。
(1位と2位には圧倒的な差がありますけど・・・)
青森県でサクランボ栽培が始まったのは明治8年のこと。
りんごがそうであったように、
勧業寮(現在の農林水産省)から配布された洋種果樹苗木にサクランボも含まれていました。
その時の苗木はどこに植えられたのか?
記録から明らかにすることはできませんでしたが、
明治20年代後半には、南部地方で継続的に栽培されていたことがわかっています。
それでも、その頃は、
家の周辺やりんご園の周囲に植えられている程度で、
単独のサクランボ園というのは非常に珍しかったのだとか。
戦後、加工需要が高まるようになってから、
南部地方のあちらこちらにサクランボ園が開かれるようになりました。
地元産のおいしいサクランボ?
食べられるのは6月半ばを過ぎてからでしょ~。
これまでそう信じてきましたが(笑)、
なんと、5月から食べられるサクランボが南部町にありました!
「おいしいサクランボをできるだけ長い期間食べたもらいたい。」と、
平成7年からハウス栽培に取り組んでいる「留長果樹園」のサクランボです。
留長果樹園にお邪魔したのはGW明けの水曜日。
りんごとサクランボの花が咲く園地のそばのハウスでは、
早生種の「紅さやか」が収穫を迎えていました。
「このサクランボはもともと授粉用。酸味があって・・・。」と、
園主の留目さんは控えめでしたが、
ほどよい酸味がむしろ甘みを引き立てていて、
とってもさわやかなおいしさでしたよ!
青森の本格的なサクランボシーズンを待ちきれない方は、
留長果樹園さんに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
同園のブログでも紹介されているように、
人気の「佐藤錦」がそろそろ収穫を迎えるようですよ。
by義人
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