水が温み、これからしじみが美味しくなりますよ。
先日、お客さまと十三湖へ。
もちろん十三湖のしじみの取材です。
十三湖のしじみ漁は漁師さんの一日あたりの漁獲量が割り当てられていて、計画的な生産管理がされています。
漁のある日は、朝からじょれんという砂の中からしじみ貝を掻き出し捕獲するかごを後につけた漁船が湖の底を曳き、お昼前を目安に戻ってきます。
船を係留してからは、機械にかけ、ゴミなどを取り除きますが、最後は手作業。
平たく水に並べながら、一つ一つていねいに石や死貝などを取り除いていきます。
さらには、高いところからブリキの洗面器を逆さにしたようなところにカンカンと当て、口が閉じた死貝を探したりしています。
港の中は、このカンカンカンカンという音がこだましています。
そして、いよいよ選別。
規定の目の網でふるい、小・中・大を分けていきます。
圧倒的に小が多いのですが、大にもなると食い応えのある大粒です。
十三湖のしじみの特徴は何と言っても、その色にあります。
大和しじみはその住んでいる場所で茶色・こげ茶・黒といった色になりますが、十三湖のしじみはその色が濃く、しかもツヤがいいのが特徴です。
その輝きは「黒い宝石」と言われるほどです。
このツヤにすっかりと参ってしまい・・・
(こう書くともうどこにいったかはバレてしまいますね(笑) そう、お約束の・・)
「和歌山」 しじみラーメン700円
はじめて食べるお客さまはしじみの大貝が入った特製しじみラーメン1000円。
貝が大きいので実が食べやすいですもんね。
ワタシは小さい貝をほじくり出すのが意外と好きな方なので、ノーマル。
一口ツユをすすっただけで、至福の彼方へ・・・・♪
コハク酸特有の貝のあのうまさ、そこにオルニチンの甘さ。
味噌汁ではない、しじみ汁。味噌は隠し味程度という白濁した至極の味。
麺もズズズ~ッ~!
そしてまたツユを。
この繰り返しなのですが、しじみワールドはワタシを禁断の完ツユの誘惑へと導きます(笑) ワタシの中でもしじみラーメンのつゆだけは「体にいい」ものという勝手な論拠で別格扱い。
安心して誘惑を受け入れ、お約束の完ツユです(笑)
そして貝の美味しさを真に味わいたい、とバター炒めも。
貝が吐き出した濃厚なエキスとバターが一つになったわずかツユが鍋底に残ります。
これが至極の逸品。
体中から毒素が抜けていくような感覚(笑)
これから7月土用しじみにかけてしじみは旬。
寒しじみと並ぶ十三湖の恵みは旬の季節を迎えていきますよ!
byなおき
<データ>
ドライブイン和歌山
五所川原市十三羽黒崎133-22
9:00~18:00(11~3月は~17:00)
無休
しじみラーメン 700円
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。