5月30日、金曜日。
十和田市民文化センターで開催された
「三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~」の特別試写会に
行ってきました。
この映画は、十和田市にある三本木農業高校を舞台にした作品で、
この日は、三農の生徒や撮影に協力した市民たち約800人を招待した試写会でした。
私は三沢から十和田観光電鉄に乗り、
三農高前の駅を通過しながら十和田へ向かったのですが、
なぜか電車の中がガクラン姿の生徒で満車。
十和田駅からも、乱れのない蟻の行列のごとく
私たちと同じ方向にガクラン君たちは進み・・・不思議だなぁ、遅い通学かなぁ・・・と。
で、そこでようやく、ガクラン君たちは三農の生徒で、
三農の全校生徒が招待されているということに気付き・・・。
この映画は、今回生徒が招待されている三農の馬術部員だった湊華苗さんと
盲目のサラブレッド「タカラコスモス」との2年間の交流を、
実話を基に描かれた感動のオリジナルストーリー。
三農は、今年創立110周年を迎える農業高校で、八甲田山を背景に、
東京ドーム12個分という広大な敷地面積(約52万㎡)をもつ実在する学校です。
撮影には、その広大な敷地をフルに使い、昨年4月から今年2月まで、ほぼ1年をかけ、
満開の桜、夏の陽射し、新緑、紅葉、雪景色・・・
と四季折々の美しい風景を盛り込みながら、
馬術も吹き替えなしで撮影するという、リアルさに徹底的にこだわった作品でした。
主人公の菊池香苗役を演じたのは期待の新人・長渕文音さん。
なんと、歌手の長渕剛さんと元女優・志穂美悦子さんの長女で、
この作品がデビュー作なんですって。
壁にぶつかりながらもコスモと共に成長していく姿を瑞々しく演じていました。
モデルになった湊さんのお話では、当時の湊さんの姿にも似ているんだそうで・・・。
香苗を温かく見守る馬術部顧問役は柳葉敏郎さん、校長先生役には松方弘樹さん、
他にも黒谷友香さん、吹越満さん、原日出子さん・・・
と実力派の豪華俳優が勢ぞろいしていました。
そして、スクリーンには、プロの俳優さんだけではなく、
地元の市民も登場しちゃうのですが、
特に前校長先生や教諭が映るとドヨメキや笑いが・・・。
結構、「ここ泣ける」というシーンに限って、それは起こり、
地元ならではの空気が漂う試写会でした。
三農の生徒さんたちは、自分たちの学校が映画の舞台になったことを、
そして関わった市民の皆さんは地元十和田を誇りに感じたようです。
『半落ち』、『夕凪の街 桜の国』など数々の感動作を世に送り出してきている
佐々部清監督も駆けつけてくれたのですが、
やはり「ズレタ場面でのドヨメキと笑い」が気になったようで、
上映後の挨拶で笑いながらそのことをお話していました。
さらに、メインテーマは押尾コータローの温かなアコースティックギター、
主題歌はステゴマがこの映画のために書き下ろしたオリジナル曲、
背景音楽は『ゲド戦記』の音楽を手掛けた寺嶋民哉と音楽でも物語を盛り上げてました!
『三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~』は、
8月30日には青森で先行上映、秋には全国ロードショーですのでお楽しみに!
By Kuu
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