数日前、JR弘前駅でバッタリ会った友人から、
それは新鮮な”タケノコ”をいただきました。
そう!
青森で「タケノコ」といえば、
この「ネマガリタケ」を指すのが当たり前ですよね。

ネマガリタケの正式な和名はチシマザサ。
雪の重みで湾曲したまま育つことからその名がついたのだそうです。
本州中部以北から北海道にかけて広く群生しています。
私がタケノコ取りを初めて体験したのは社会人1~2年生の頃、
面倒見がよい先輩に連れられて、
たしか田子町方面の笹薮へと数回出かけました。
落ち葉からちょっとだけ顔を出したくらいのものを探し出し、
根元をたどって手でひねってやると、
ポキッと簡単に折れるんですよね。
あの感覚。そして達成感。
タケノコ取りにハマる人の気持ちがわかります(笑)。

身近なタケノコ名人に言わせると、
大きくなったものや緑色のものは固くておすすめしないのだとか。
ネマガリタケの本当の美味しさを楽しむなら、
ちょっと小振りで白っぽいものを選ぶのがベストのようです。
ネマガリタケのメッカと呼ばれる山里で育った私ですが(笑)、
実は小さい頃、
テレビや教科書に出てくるあの太いタケノコだけをタケノコと信じていました。
「こんな細いものはタケノコなんかじゃない!」と。
ですから、幼児期にネマガリタケを食べたという記憶がありません。
育った土地柄と家柄を考えれば食卓には頻繁に上っていたはずなのに・・・。
なんてもったいないことをしてしまったのでしょうか(笑)。
大人になった今、
あの頃の分を取り戻そうとするかのようにネマガリタケが大好きです。

あの時いただいたネマガリタケは、
家に帰って速攻で焼いていただきました。
かーなーり、美味しかったです。
Sさん、どうもありがとう!
次は「煮しめ」用をよろしく(笑)。
タケノコシーズン真っ盛り。
山に入る方はくれぐれもご注意くださいね。
by義人