津軽の風土菓子「バナナ最中」に心を奪われ(笑)、
「まるごと青森バナナ最中研究所(MBM研究所)」を開設したのが昨年7月。
それ以来、成果らしい成果はありませんでしたが(笑)、
先日、とうとう新たなバナナ最中を発見するという快挙を成し遂げました!
まずは「古川菓子舗」のバナナ最中(110円)。
ひろぽん研究員が平川市尾上で見つけてきてくれました。
このバナナ最中の最大の特徴は最中の皮が薄いこと。
薄いのに”しない(←方言ですよ)”この皮は、
どちらかというと甘さが抑えられ、
ホクホクというよりネットリ感の強い白餡をしっかりと包み込んでいます。
お店の場所は、なんと、あの大十食堂の近く。
大十には結構行ってるのに・・・ショック。
そして、私が見つけたのが「石崎弥生堂」のバナナ最中(100円)!
扁平な形が独特で、
甘みも香りも後を引く白餡は、
なんとなくザラザラしていてとろみがある独特の食感でした。
知っていますか?
石崎弥生堂とは、あの「縄かりんとう」で有名な老舗なんですよ。
「縄かりんとう」でお邪魔した際には気づきませんでしたが、
たまたまお店の前を通りかかったら、
ガラス戸越しに「特製バナナ最中」の文字を見つけてしまいました!
ご主人によれば、
お母さんが嫁いで来た昭和20年頃にはすでに販売していたのだとか。
今は息子さんが中心となって、
昔のままの味を守っているのだそうです。
う~ん、これまた不覚!!
バナナ最中研究所長失格です(笑)。
さて、これまで何度もご紹介しましたが、
バナナ最中とは、
バナナ型の最中の皮にバナナ風味の白餡を詰め込んだ和菓子です。
バナナが高価な果実だった頃、
この香りと甘味を手頃な菓子にできたら喜ばれるだろうと、
津軽の菓子職人達が苦労の末に作り出した郷土菓子で、
津軽地方と秋田県北(大館)だけに存在する貴重な和菓子なのです。
4軒しか残っていないと思われたバナナ最中は、
たくさんの方々のご協力によって、
今ではなんと10店で作られていることが明らかになりました。
10店見つかった記念として、
「バナナ最中サミット」を開催するべきかもしれません(笑)。
by 義人
【バナナ最中情報】(ブログ掲載順)
■いなみや菓子店(弘前市)電話:0172-32-0667
■甘榮堂(青森市)電話017-734-3730
■旭松堂(弘前市)電話0172-32-4023
■緋炉弥(弘前市)電話0172-27-3232
■煉屋屋(秋田県大館市)電話0186-42-2405
■岩山菓子舗(鰺ヶ沢町)電話:0173-72-7543
■ふくや菓子舗(板柳町)電話:0172-73-2662
■柿崎菓子店(板柳町)電話:0172-73-3384
■古川菓子舗(平川氏)電話:0172-57-2206
■石崎弥生堂(弘前市)電話:0172-35-5753
【バックナンバー】
□いつまでも食べたい津軽の風土菓子「バナナ最中」
□ 「バナナ最中」再び!
□三度登場!「バナナ最中」
□まるごと青森の「バナナ最中研究所」
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