まるごと青森

ゆぱんき

ゆぱんき リニューアルOPENから2ヶ月

グルメ | 2008-06-30 08:42

今年、4月29日(祝)にニューアル・オープンした「ゆぱんき」
弘前の最勝院五重塔の横の細い道を入っていくと、そのお店はあります。

ゆぱんき

何度かオーナーが変わりながらも、およそ30年前から、
ここで常連客に愛されながら静かに時を刻んできたお店。

常連さんのお話では、現在の山崎彩子さんで
おそらく6代目のオーナーではないかと言われているそうです。

昨年の夏から秋頃、前店長の時から、
「ゆぱんき」を気に入って通っていた山崎さん。
前店長が店を閉めることになったことをきっかけに、
今年3月でなんとそれまでのお仕事を辞め、
一からこつこつとしかもスピーディーに!?準備し、
約2ヶ月間でリニューアル・オープンに漕ぎ付けました。

ゆぱんき

山崎さんは、2年前の奈良美智さんの展覧会「AtoZ展」で
カフェのボランティアを企画段階からやっていて、
気が付いたらその中心人物になっていたんだそうです。
その時の仲間に飲食関係の人も多く、
飲食店で働いてみたいと思うようになり、
縁あって、ここ「ゆぱんき」でお店をやることに。

お店で使っている器は、harappaで知り合った高橋由佳さんの作品。
店内にディスプレイもされていました。

ゆぱんき

ロゴマークはお料理ユニット・Gomaさん、
それを看板やフライヤーにデザインしたのが県立美術館スタッフの乗田菜々美さん、
と、ひとつひとつこだわりながら、大切な仲間と手作りで始めたお店。

ゆぱんき

山崎さんが、お店のロゴに選んだのは猫。
実際に猫を飼っているほど猫好きな山崎さんは、
ロゴには好きなものを取り入れたいという理由から、
猫とAtoZ展の小屋をモチーフにしたデザインをGomaさんにお願いしました。
Gomaさんは、人気のお料理ユニットなだけに、
引き受けてもらえないだろうなと思っていましたが、なんと快諾!
そのきっかけも昨年秋に百石展示館で開催されたGomaさんのイベントに、
自ら懇願して手伝わせてもらったことにあります。
その時に、将来、飲食の仕事をしたいということをGomaさんに告白したところ、
応援してくれるようになり、なんと東京のアトリエにも招待されるまでに。

そうして実現した大切なお店。
メニューも、料理も、配膳も、食器洗いも全て山崎さんがひとりでやっています。

ゆぱんき

食材は、地元の直売所から、無農薬か低農薬の野菜を仕入れており、
市内から岩木山あたりまでの範囲の野菜で季節感たっぷり。
ちなみにこの日の日替わり「おひるごはん きょうのゆぱんき定食」は、
 あさりの炊き込みご飯

ゆぱんき

 竹の子の鶏団子スープ
 なすの南蛮漬け
 いんげんの胡麻和え
 かぶの千枚漬け
 にんじんのサラダ
 ほうれん草とお豆腐のキッシュ

ゆぱんき

で、なんと850円!!

コーヒーは注文されてからゴロゴロと豆を挽いてくれる挽き立て。
豆は、山崎さんが大好きな石川県能登半島の二三味コーヒーショップから
仕入れているというこだわりよう。
ひとつひとつ丁寧に自分の好きな心地よいものを選んで
出してくれているということが、お客様にも伝わってくるんですよね~。

ゆぱんき

コーヒーに添えられているつぶつぶビスケットは、
猫のかたちをしていて食べるのがもったいないくらい可愛い!!

山崎さんは「お客様に恵まれている」と謙遜して話してくれますが、
山崎さんのゆったり、ほんわかした人柄と、希望を叶えてしまう不思議な力に惹かれ、
お客様が訪れているんだろうな~と感じました。
何から何までひとりでこなしていて、忙しいはずなのに、
お店の空気はゆるやかに流れていて、時間を忘れさせる空間なんです。

ゆぱんき

これからの夢は、奥のお部屋を若手作家のためのギャラリー的な場所にして、
人と人とをつなぐ場所にしていきたいと話してくれます。
前からのここの『場所のファン』がいるので、
場所のイメージをこわさぬよう、「ゆぱんき」という名前に負けないように
と思っているんだそうです。

ゆぱんき

「願えば叶う」という言葉がピッタリの山崎さんが醸し出す、
癒しの時間を「ゆぱんき」で過ごしてはいかがでしょうか。
ランチだけじゃなく、デザートや夜の定食もあって、
そこに住みたくなってしまうような空間なんです。
私も、またそろそろ行きたくなっちゃってます。
By Kuu

《ゆぱんき yupanqui》
弘前市銅屋町63-8
0172-35-4695
OPEN 12:00
L.O. 21:00
CLOSE 22:00

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

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