北緯40度30分。八戸前沖で獲れる極上サバ。
先日、八戸へ。
そう、サバです♪
日本の各地で水揚げされるサバはサンマやイワシなどと一緒のいわゆる大衆魚。
そしてサバの旬は秋。
秋サバなんて呼ばれてたりします。
↑ 上写真 以前、義人が撮影したサバ写真。 彼は本当に写真が上手になりました(笑)
太平洋沿岸を回遊するサバは伊豆半島沖で産卵し、餌を食べながら北上します。
そして北の海でしっかりと脂肪分を蓄えていきます。
各地で水揚げされるサバですが、八戸沖は最も北に形成される秋サバの漁場。
プランクトンが豊富なこの北緯40度30分の海域は、緯度が高い分、水温が低い。
たくさん食べながら、この水温の低さはサバに脂肪を蓄積させます。
しかもサバは大型であればあるほど粗脂肪を蓄積し、500グラムを超えると体重の30%が粗脂肪、まさにメタボサバ(笑)になるのだとか。
だから「八戸前沖サバ」。
しかも大型は極上品。
大トロ状態♪
そして八戸屋台村みろく横丁に今年の2月オープンした「サバの駅」へ。
コチラは、「八戸前沖サバ料理専門店」。
駅長さんは八戸白銀の寿司店俵屋さんの大将。
大衆魚のサバ。
一缶100円のサバ缶。
そんな庶民の味方のサバですが、八戸前沖サバの本当の凄さを知ってもらおうとここに「サバの駅」を開店し、率先してサバの魅力を伝えています。
この粗脂肪がビッチリと身の中で回った肥満なサバを、最も美味しく味わってもらおうと素材の魅力を引き出す色々なお料理を出してくれます。
脂肪をたっぷりと抱いたサバには何と言ってもシメ鯖。
コチラは味比べと称して、金華山前沖とセットでご提供。
お刺身と間違うほどのジューシーなシメ鯖。
鮮度のいい鯖を開き、塩をすること○○分。酢で絞めること○○分。
脂の乗りも違う、鮮度も違う、身の厚みも違う。
魚体を見極めながら、そのタイミングを計っていく、まさに熟練の技。
そして味噌煮。
前沖サバでも大型のものは煮てもまだまだ脂を背負っています。
箸がやさしく入る。そしてあふれ出す脂。
口の中でジュワーと味噌と鯖の旨味とが脂と絡みます。
最後は、とびっきり感動した「極上サバのみそじめ」。
駅長が何度も試行錯誤して作り上げた合わせ味噌と複雑な調味液でできた練り味噌に極上のサバが寝かせられ、お造りにして出されます。
これは! かなりウマイ♪
もともとサバには独特な香りがあります。
それを生姜だったりが消すことで純粋にうまみを味わうように料理されることが多いのですが、駅長のこの味噌は、香り消しと言うよりもサバのうまみを後から味噌と一緒に長続きさせてくれる下味のようなもの。
食べ終わりがいいので、またもう一枚、そしてまたもう一枚とついつい箸が進んでしまいます。
コレはかなりヤバイです♪
八戸にお越しの際は、前沖サバの美味しさを味わってみるのもいいですよ。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。