夏休みも後半戦に入ろうとしていますが、こちら青森でも、
爽やかで夏らしい天気が続いています。
夏、涼めるスポットとしておススメなのが、美術館。
ということで、青森県立美術館へお出かけ!
まずは、一番人気の奈良美智さんのあおもり犬。
7月19日から開通したあおもり犬へ通じる外部階段は、
7番エントランス近くにあり建物同様、青木淳さん設計。
そして、こちらは無料ゾーンなんです。
この日も、大きなあおもり犬と思い思いに触れ合う子供たちが
入れかわり立ちかわり・・・。
エサやりプロジェクトで設置されたお鍋の鉢に植えられた
カラフルなお花を見たり、犬を見上げたり、背中を触ったり、
記念撮影したり・・・。
今まで地下2階のトレンチでひとりぼっちで淋しかった
大きな子犬「あおもり犬」のところにも、
お友達がやってくるようになり、無表情なはずなのに
不思議と喜んでいるように見えてしまいます。
奈良美智さんも、あおもり犬を間近で観たり、触ったり、
写真を撮ったりしている様子を見て、ようやくこの作品が
完成したのかな、といっていたそうですよ。
これで、美術館の奈良美智さんのコミッションワーク
八角堂とあおもり犬の2作品が無料で鑑賞できるようになり、
アートがより身近なものに感じられるようになりましたね。
奈良さんの展示室も展示替えされてましたよ♪
そして、めでたく昨日、入場者一万人を達成した
「大ナポレオン展」も観てきました。
企画展の入口には凱旋門が!!
時間によって日中、夕刻、夜バージョンと変わるんだそうです。
ナポレオンというと、軍事的、政治的業績で有名ですが、
実は、19世紀初頭フランスの芸術・文化・教育の振興においても
大きな役割を果たしていたんです。
エジプト遠征の際には、徹底した学術調査を行ったというナポレオン。
現在のエジプト学の基礎を築き、また、ヨーロッパ各地の遠征により
運び込まれた美術品を収めたルーヴル宮殿を美術館として整備し、
各地方にも美術館を設置。
ルーヴル美術館が、ナポレオン美術館と呼ばれているのも納得ですね。
女性客の大半は、ジュエリーのコーナーでうっとり。
ティアラなどの宝飾も展示されていて、
そのティアラも部分的に外してブローチにできるようになっています。
折りたたみ式のベット、大きさが調節できるセンターピースなど、
当時、既に、実用的に色々工夫が施されていたということに感動。
また、ビーバーの皮で作られたナポレオンの帽子は、
当時166個作られたそうで、そのうちの1つが展示されていました。
展示室内は撮影を禁じられていますが、今回は許可を得て撮影しております。
ナポレオンは、イメージにぴったり合った肖像画や戴冠式の絵などは、
何枚も同じものを描かせていたそうです。
国民に選ばれた最初の皇帝ということで、
肖像画は、政治的ポスターのような役割をしていたんだそうですよ。
全部、見目麗しく描かれたり、彫られたりしているナポレオン。
作品によってそれぞれ顔立ちが違うのに、ナポレオンということが
伝わるのが不思議。
そして、ナポレオンと言えば、イタリア遠征の際の白馬に乗った姿を
思い浮かべてしまいますが、そんな私にドンピシャな作品、
『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』も。
実際は、悪路に強いラバだったという逸話が残されている
超有名な作品ですよね。
イメージを大事にしていたんですね~。
最後の展示室では、「甦る皇帝ナポレオン」という作品が。
こちらは、1840年、オラース・ヴェルネによって描かれた油彩。
頭には勝利の象徴する月桂樹の冠、
手には平和の象徴であるオリーブの枝というポーズで、
絵から出てきそうな迫力のこの絵は、遺族の意向で描かれたもの。
通常は、何枚もナポレオン自身が描かせた作品である中、
この作品は、一品物で今回の企画展が初お披露目とのことですから、
要チェックです。
この最後の展示室にはデスマスクも展示されていて、
触れる作品としてレプリカもありました。
その他、遺品や愛用の品々、自筆原稿、書籍など100点を越える展示品で
波乱に富んだ英雄の生涯を知ることができる大ナポレオン展。
まだ、ご覧になっていない方は、涼しくて快適、豊かな気持ちにさせてくれる
美術館へGO!
観光ルートバスも運行中です!!
by Kuu
《青森県立美術館》
青森市安田字近野185
Tel 017-783-3000
Fax 017-783-5244
◆大ナポレオン展 -文化の光彩と精神の遺産-
7月30日(水)-9月7日(日)
9:00–18:00(入館は17:30まで)
※期間中の休館日:なし
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。