涼しくなってくると恋しくなるのが・・・、そう「馬肉鍋」!
さっきまで十和田市に。
十和田市は十和田湖町と一緒になり奥入瀬渓流や十和田湖を持つ大きな都市になりました。
そして十和田市は都市計画の街。
新渡戸稲造の父、そしておじいさんの三代にわたる街づくりと水利・防風などあらゆることで先駆的な街でもあります。
そしてもう一つ。
美しい官庁街を持つ街。
その官庁街周辺は戦前までは「軍馬補充部」という軍馬を買い入れ、調教をしたところ。
日本の主要な馬産地にありましたが、ここ三本木にあったそれは最大規模の施設だったようです。
戦前はこの軍馬補充部への馬の供給のため、馬の繁殖や肥育はこの土地の大きな産業でもありました。
馬とこの土地とは切っても切れない関係。
こうした馬とのゆかりが深いこの土地やその周辺では、馬肉料理は古くからあり、おいしくいただく知恵や料理法があったようです。
国内でも馬肉を古くからいただいている地域がいくつもありますが、それぞれに味わい深い料理の仕方だったり、味の付け方だったりして食べ物にはやはり方言があるんだと、ここでも感じさせてくれます。
五所川原市、旧金木町にある馬肉の小田桐産業がこの馬肉の文化を持つこの街に馬肉を販売するお肉屋さんを構えたのは昭和の終わり。
たくさんの部位とその品質で地域の方々に愛され、そして平成5年には自分たちのお肉を料理して提供する「馬肉料理 吉兆」を出店します。
十和田でのランチは、コチラでした。
でも入る前に立ち寄ったのは、隣にある馬肉屋さん。
実は以前、旧金木町にある小田桐産業のお肉屋さんの本店でなんども買い続けてきた「馬肉のくんせい」がコチラにもあると聞いていて、まずはゲット♪と寄り道です。
・・ありました♪
お客様にも薦めながらまずはコチラでゲット。
そしていよいよ隣にあるお店に入ります。
目指すは、もちろん馬肉鍋。
まず来たのが底には既に煮上げている馬肉が沈んだ未調理の鍋。
火をかけてグツグツとするのを待ちます。
その間にいただいたのが、コチラ↓
馬肉のレバーと心臓のお刺身。
レバー用のタレと心臓刺しのタレは別。
どちらもoh~グッジョ~ブ!
鍋がいよいよグラグラとし始めると、いよいよ臨戦態勢です。
鍋にはせんべいも既に入っていて、ワタシ好み。
取り皿に移しながら、しかしこのままではいただきません。
そう、「こうじなんばん」
いわゆる一升漬・三升漬です。
この辛さはもう既にワタシの舌の一部。
小さく盛りつけてはさじで1つ、そしてエスカレートすると2つ。
味に深みを増しながら、馬肉鍋はもともとおいしいのに、輪をかけてどんどん美味しくなっていきます。
実は馬肉鍋には白いごはん、と大きなどんぶりでいただいたのに、馬肉のおいしさがしみこんだお鍋のつゆが恋しくて、うどんを頼んでしまいました(笑)
昼からフルコース状態だった吉兆。
義経鍋もあったり、このクオリティは次のもう一回を誓わせてしまいます♪
青森のお店は以前ご紹介しましたが、出店の5年前からやっている十和田のお店をご紹介しました♪
馬だから”うま”いと言った訳じゃないですよ(笑)
byなおき
馬肉料理 吉兆
住所:十和田市西三番町15-4
電話:0176-24-9711
営業:11時~14時、17時~22時
定休:日曜
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