「バラ焼」って何?
何ともB級に聞こえるその名前(笑)
ですが、バラ焼はその土地土地でいろいろなものを差して言うって知ってましたか?
「バラ」と言えばまず出てくるのが「豚のバラ肉」。
しかしそれを焼いた「豚のバラ焼」は、「豚バラ肉角切りの串焼き」を差すこともあれば、「豚バラ肉を味付けして炒めたものにキャベツやモヤシを添えたもの」を差したり、焼き肉屋さんでは「調味液を絡めた豚バラ肉」だったり、とさまざまなものを差します。
また、ウナギ屋さんではバラ焼はうなぎの部位の串焼きですし、焼き鳥屋さんでは、串に刺さっていない炭火で焼いた焼き鳥を「バラ焼」と呼び、その呼称させる範囲は関西以西のみならず、関東にまで及んでいます。
何とも「焼き」のいい香りがする、想像が高まる「バラ焼」という響き。
ですが、ここ十和田市の「バラ焼」は「牛バラ」。
しかもテーブルに置かれたガスコンロの上に鉄板を敷き、その上に大きく切られた大量のタマネギと揉みダレにつけた牛バラ肉をジュージュー言わせながら、白いご飯を片手にワシワシと食べるというこの地域独特の食べ物。
鉄板の熱で大量に放出される揉みダレと牛肉の脂を大量のタマネギが焼かれながらどんどん吸い込んで旨くなっていきます。
鉄板を焦がさないようにしながら、肉とたまねぎをタレと脂に絡ませ、こげ茶色にトロリとさせた頃には火をゆるめ、いよいよ白いご飯を左手に持ちながらできたてのバラ焼を乗せ、至福の時となります。
十和田では居酒屋やスナックなどをハシゴした方々が最後にバラ焼と白いご飯で〆る、
そんなフィニッシュがあったり。
市内に40軒を超えるバラ焼を出す店がある十和田のソウルフード、それが「バラ焼」です。
これから数回に分けて、バラ焼のルーツやバラ焼のお店などをご紹介していきますね♪
しばらくおつきあいくださいね。
byなおき
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