まるごと青森

伝統の技が踏み出す新たな一歩~美しい日本の手仕事/青森から

伝統の技が踏み出す新たな一歩~美しい日本の手仕事/青森から

イベント・まつり | 2009-02-10 07:57

12月にお邪魔した高森さんから、「また青森の展示やりますよ」とのご案内をいただいたので、「お、それはいいですね」と出かけてみました。今回は「美しい日本の手仕事/青森から」がテーマ。

いただいたご案内によると、東京のデザイナー柏木江里子さん、古庄良匡さんを「何かの折りに彼等を青森の旅に誘ったら、すぐに青森ファンになり、作り手さんとの交流も自然に始まったのでした」とのこと。
青森ファンだという高森さんが、もっと青森ファンを増やしてくれて、交流の輪がさらに広がった、ということなんですね~。なんともありがたいお話で、そこからどんなものが生まれたのか、楽しみです。

茗荷谷の駅から歩いて3分、和菓子「一幸庵」さんの脇の階段を上り、スペースのある3階へ。

伝統の技が踏み出す新たな一歩~美しい日本の手仕事/青森から

すると入口の前に落ち着いた風合いのバッグが。裂織、のようですが、淡い緑に青にピンクに白…こういう色遣いのものもあるんだなぁ、と思いつつ中へ。すいませーん、またお邪魔しに来ました~。

ん!今回も青森の工芸品がいっぱいですね!
そして普段おみやげ物などとして売られている物とは、やはりひと味違います。作品はたくさんあるので全部とはいきませんが、紹介していきましょう。

まずは「グループおりづる」さんの作品。
こちらは蔓籠が竹内啓子さん、南部裂織が村本紀子さん、こぎん刺が福士友子さんというお三方のグループで、蔓籠と南部裂織・こぎん刺のコラボレーションです。

伝統の技が踏み出す新たな一歩~美しい日本の手仕事/青森から

左が「かずらっこ・こぎん」。月ごとにいろんな模様がつけられていて、これは”八月・かもめ波文様”。かもめの図柄も、あけび蔓の籠の上に”ちょこん”ときんちゃくが載った感じも、全体の柔らかい色も、なんだかすっごくかわいいですね~。これ、私でも欲しいです。
そして右が「織りかずら」。底の部分が蔓籠になっているので丈夫なうえに、布の部分が膨らむので、いろいろ入れて使えそうです。

次は津軽のうるし玉。こちらは津軽塗伝統工芸士会の皆さん。

伝統の技が踏み出す新たな一歩~美しい日本の手仕事/青森から

こちらは高森さんがプロデュースしたものだそうで、「こういう漆のものはあちこちにありますが、意外と本来の手順が省略されていたりします。これは伝統工芸士の技をしっかりつぎ込んだ、ちゃんとした物です。ああいうように(写真右)、使い方も提案してます。」
なるほど…こうして見ると、一口に津軽塗りといっても、ずいぶんいろんな色彩・質感があるものですね。(使い方の首飾りは埼玉の裂織作家さんとのコラボ。)

そして南部裂織のショルダーバッグや手提げなど。南部裂織保存会さんの作品です。南部裂織保存会さんは、会員が全国に約230人もいる組織なんだそうです。ちょっとびっくり!

伝統の技が踏み出す新たな一歩~美しい日本の手仕事/青森から

こちらは「ちょこっとバッグ」。畳んでバッグの中に入れておいても、開いて手に持ってもOK。なるほど、面白いですね。

そしてこの日は、南部裂織保存会の澤頭ユミ子さんがいらっしゃったのでいろいろお話を伺いました。

「デザイナーとのコラボレーション」と一口に言っても、一方的にデザイナーさんの言うことを聞くのではなく、デザイナーさんも南部裂織がどういうものであるのか、できること・できないことが何かを学び、一方の織り人の方々も、多くの人に受け入れられるデザインはどういうものか、お互い理解を深めつつ、試作品を前にして何度も話し合いをしたといいます。

やってみて難しかったのは、澤頭さんも含め、作り手さん達がもつ従来の「裂織」というイメージを変えることだったそうです。平ものに”あって当然”と思っていた房を付けなかったり、織り方を柔らかくしてみたり、色遣いを淡いものにしてみたり…

そうしたことは、「ちょこっとバッグ」の持ち手部分の皮の材質や、入口にあったショルダーバッグの肩ひもまでが裂織である、というようなところにも見られます。いずれも、従来にはなかった作り方なのだとのこと。(そして、ショルダーバッグは色遣いなどで十和田の四季を表現しているそうです。)

でも、繰り返し話し合ううちに、こういうのもいいものだ、と思うようになり、今では青森の人に受け入れられるもの、東京で喜ばれるもの、若い人たちに使ってもらえるもの…と考えの幅が広がるようになったといいます。

お話を伺っているだけで、なんだか裂織の世界が広がっていくさまが目に浮かぶようです。

こういったことを始めてまだ半年ちょっとだそうですが、澤頭さんは、「どんどん意欲がわいてきて、これからもこういった関係を続けていきたい。やってみて良かった」と言い、高森さんも、「この展示が終わりではなく、ここが第一歩」だと口を揃えます。
その言葉どおり、うるし玉の首飾りを作られた埼玉の裂織作家さんと澤頭さんたちとの間にも交流が生まれ、実際に現地を訪問するお話しになったりしているのだとか。

伝統の技が踏み出す新たな一歩~美しい日本の手仕事/青森から

「スペースたかもり」は、決して広いスペースではありませんが、青森を応援してくれる高森さんを介していろんな交流が生まれ、伝統に現代的なエッセンスを加えて可能性が広がっていく…なんだかとても素敵なことが起こる、不思議なスペースだなあ、と感じたのでした。

by くどぱん!
(※2月11日だけの限定で、なんと大西ハーブ農園のミックスハーブの販売があります!数に限りがありますが、こちらも青森が誇る逸品です。併せてぜひ!)

○「美しい日本の手仕事/青森から」
 【東京会場】
  会期:2月9日(月)~2月14日(土)
  時間:11:00~18:00(2月14日は16:00まで)
  場所:スペースたかもり
      文京区小石川5-3-15-302
      tel.03-3817-0654
 【大阪会場】
  会期:2月20日(金)~2月27日(金)
  時間:11:00~18:00
  場所:舎林
      大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-41
      tel.06-6624-2531

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

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