藩政時代に津軽藩に召し抱えられた焼き物職人たちの冬場の仕事「土人形づくり」。
その鮮やかさは、見ているだけで、寒い北国に春を呼ぶような、心をほっこりさせてくれる色づかいです。
その土地の土でつくっている人形たちには、土地の記憶が凝縮されています。
下川原焼(弘前市)には、鳩笛のほか、多彩な種類の人形がありますが、この時期、気になるのが雛人形。
青森市新町にある津軽塗や民芸品が豊富なむらた工芸の前を通ったら、ガラス越しに、綺麗にディスプレイされているのが見えて・・・
つい吸い寄せられてしまい、お店の方にお願いして、パチリ♪
こちらの段飾りの人形は高谷信夫さんの作品。
優美華麗な15人のお人形。
眺めているだけで、「五人囃子の笛太鼓、今日は楽しいひな祭り♪」って歌いたくなっちゃうくらい。
手前の2人飾りは、高谷晴山さんの作品。
手間ひまかかるだけあって、それぞれ個性がありますね。
こちらが、段飾りの主役のお内裏様とおひな様
そして、三人官女、五人囃子
そして、雛人形は一にお顔、二に衣装!
お店の方のお話しでは、下川原焼の伝統的な雛人形は、黒い衣装におひな様の眉がないのが特徴。
こちらの15人飾りは紫の衣装に眉もある現代風なんだそうです。
実際に手にとって見とれていると、自分の好きなお顔のお人形で、今年はお内裏様とおひな様、来年は三人官女・・・と、少しずつでも、揃えちゃおうかな~と思っちゃいました。
by Kuu
《下川原焼》
5代 高谷信夫
弘前市桔梗野1-20-8
0172-32-6888
《むらた工芸》
青森市新町1丁目9-18
017-723-3451
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