このブログでも既にいくつか紹介しているように、青森では宿泊したり食事をしたりしながら津軽三味線を楽しめる場所がいくつもありますが、今回はそのひとつ、弘前の「杏(あんず)」さんにお邪魔しました。
店内に入ると…おお、これはいいですね。金魚ねぷたがたくさん、お出迎えです。
(そしてその向こうには、「田酒」「豊盃」などの青森の銘酒、地サイダー「朝日サイダー」のメニュー貼り紙もお出迎え。)
津軽三味線の演奏の時間は決まっているので、それまでに少し腹ごしらえを。
以前紹介したように、ここは「津軽冬野菜」を使ったメニューも出していますが、津軽の郷土料理や地元素材を使った料理もたくさんあります。
例えば、「長谷川自然牧場産豚バラ串焼き」。
例えば、「深浦天然ヒラメの刺身」。
例えば、「自家製清水森ナンバ味噌」。(※時期によってメニューに変動はあります)
あまり迷っていたら演奏が始まってしまうので、そのあたりと貝焼き味噌で体勢を整えましょう。それにしても嬉しいですね、これだけ地元のものがたくさんあるというのは。
…と、ちょっと気分が良くなったところでお待ちかね、三味線演奏の始まりです。
杏で演奏をしているのは、第二回津軽三味線全日本競技大会A級優勝の経歴を持つ多田あつしさんと、多田さん率いる夢弦会の皆さんです。
日によって出演者は違うのですが、この日は多田さんがおいでになっていました。
……!
本当に、すぐ目の前で演奏される三味線の、なんという迫力!なんという情感!
津軽三味線の特徴として”叩きつけるような”演奏がよくあげられますが、時に力強く、時に繊細に奏でられるその”音色”は、まさに言葉どおり、音でありながら津軽の風景を目の前に描いてくれるようです。
そしてもう一つ、地元のお客さんのあいの手の絶妙なこと!
「よっ!」とか「はっ!」みたいなかけ声が、さらに一体感を増して感動を高めるというか…ええと、津軽弁で表現すれば「わいぃ、じゃわめぐのぉ!」とでも言えば良いでしょうか。
私はあいの手は入れられないので、ただただ拍手!!
そしてこの日は、多田さんの笛も披露していただきました。
こちらはまた、しみじみと染み入るような音色で、これもいいですねぇ…豊盃おかわり…(ん?)
いやぁ、良いですね、こういう身も心も津軽でいっぱいになれるお店。
いろんな意味で、ごちそうさまでした。
by くどぱん!
感激のあまり写真が手ぶれ(^^ゞ
○津軽三味線と郷土料理の店「杏」
弘前市親方町44-1 二幸ビル1F
TEL.0172-32-6684
営業時間:17:00~24:00
定休日:不定休(HPに営業情報が掲載されています)
三味線演奏:19:30~、21:30~(桜祭り・ねぷた祭り期間は19:00、21:30)
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。