小島一郎の展覧会が終わってしまう前にもう一度・・・ということで、先週、青森県立美術館に出かけてみました。
今回の目的は、小島展をもう一度という気持ち以外にもありまして・・・。
残り一ヶ月を切った冬のコレクション展を見逃したくなくって♪
まずは、一番楽しみにしていた特集の『今和次郎 船にのる』。
和次郎は、風俗を観察し記録する調査活動をし、それを考現学と名付け、研究した弘前市出身のアーティスト。
人間の暮らしを独創的に捕らえた彼の活動の中から、1930年から約10ヶ月かけて行った初の海外視察旅行の軌跡を、2年前に結婚したばかりの日本で待つ奥様に宛てた絵はがき、旅行中に描いたスケッチ、撮影した写真などを通して紹介しています。
絵葉書の枚数370枚余り!!
旅先で目にした人々の姿や風景を伝えたかったんでしょうね。
スケッチは、「欧州紳士淑女以外」ということで、ユニフォーム姿の働いている姿や髪型などが丁寧に描かれていて、今見ても古くさく感じさせないお洒落なイメージを受けますね。
また絵葉書の片隅には小さく番号が付されているのを見ると、私信としてだけではなく、資料として活用することを想定していたようですね。
そしてベルリンで購入した最新式のライカで撮影した約1000点にも及ぶ膨大な量の写真も残しています。
大きく引き伸ばした写真が白い壁にグルリンと貼られていてユニークなお部屋になってました。
今回の展示では、そんな多彩な和次郎の資料が、3つの展示室に渡って紹介されています。
その頃のヨーロッパやアメリカの日常の断片、歴史の匂いが伝わってきますね~♪
和次郎以外にも、色彩の魔術師たちの饗宴ということでマティス。
棟方志功展示室のテーマは、「海外への旅、風景の発見」。
また「青森県立美術館をめぐる旅」ということで鈴木理策さんが撮影された美術館。
石井康治さんの「詩・季・彩」。
この漢字で「しきさい」って読ませちゃうのもおしゃれ♪
などなど、コレクション展だけでも、かなり満喫できる内容で、見ているだけで旅行に出かけたくなっちゃいました。
最後に、奈良美智さんのあおもり犬にもご挨拶♪
次の企画展はマルガリータ王女に会えるウィーン美術史美術館展が待っているし・・・
これからもアート好きには目が離せませんね♪
By Kuu
《冬のコレクション展》
会期 2009年1月1日 (木) – 4月5日 (日)
開館時間 9:30 – 17:00 (入館は16:30まで)
会場 青森県立美術館
青森市安田字近野185 Tel 017-783-3000
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