ジャミンさんやポン太さんなど青森の有名ブロガーさん達が、七戸ネタを記事にしているのを拝見して、私も相乗りして七戸ネタを♪
七戸といえば、新幹線の駅ができる町!!
ゴールデンウイークに実家・八戸に帰省する途中に見たときも、あそこに駅が!!と存在感あふれる現場が見えてました。
そして、七戸といえば駒饅頭♪
駒饅頭を作っているお店は2軒あるのですが、今日は田重菓子舗さんをご紹介します。
田重菓子舗さんは、江戸時代から昭和初期まで上北地方の商業の中心として栄えていた商業の町「七戸」で、江戸時代から六代に渡って御菓子屋さんを営んでいるお店です。
のれんには、競馬界で有名な上泉華陽画伯による2頭の馬が描かれています。
上泉画伯は、山形出身の方ですが、七戸の馬産の盛んな様に感動し、七戸に居住した方。
なんと今が見ごろの天王寺のつつじは、上泉画伯なしでは存在しなかったんです!!
戦後、上泉画伯が、町内有志・旧家に呼びかけ、つつじの名木の寄進を仰ぎ、荒廃していた天王神社の境内に移植したことが始まり♪
あの燃えるような真っ赤な山は、自然にできたわけではないんですね。
話は、お饅頭に戻しまして・・・。
田重さんの駒饅頭は、明治9年に誕生し、現在は、笑顔が素敵な奥様の田中幸子さんと六代目の歌織さんによって当時と同じ原料、同じ方法で作られています。
駒饅頭は、産馬組合と国の家畜衛生試験場から供養祭に奉納するお饅頭として納めていた酒饅頭が始まりといわれています。
小判型の酒饅頭に馬の焼印を押すようになり、いつの日からか産馬組合の方たちが駒饅頭と呼ぶようになったそうです。
誕生した時から、感謝の気持ちがこもったお饅頭だったんですね。
おふたりは饅頭を包む時、蒸す時、蒸しあがる時に「お願いします」と声に出して拝んでいるというだけあって、愛情たっぷりの優しい味がします。
駒饅頭は白と黒の2種類。
抹茶の皮に国産特赤の小豆餡の「白」と、醤油など秘伝の調合による黒い皮に国産手亡豆の白餡の「黒」を1日2回蒸しています。
また、長崎カステラも人気商品のひとつ。
戦中、四代目の陸右衛門さんが配給として煉瓦で炭でやいていたものを、五代目の重勝さんが改良し、今では六代目の歌織さんがその味を引き継ぎ作っています。
生地をこなすのに1時間、釜に運び焼くのに1時間、焼いている最中も釜に手を入れての作業があり・・・とかなりな重労働を、きゃしゃな歌織さんが、丁寧にこなしているんです。
作業はきついはずなんですが、蒸気がたちあがるその工場はとっても幸せな雰囲気でいっぱいでした♪
七戸の人のお菓子の買い方は、かなりの大人買い!!
「あの人にも、この人にも食べさせたい」と地元の人が地元の人に買うことが多く、お客様は皆さん60個など箱で買っていくそうで、私の目の前でも、そんな大人買いのお客様がいらっしゃいました。
地元が地元のもとを大切にして、求め続けるからこそ、ここの商店街が続いているんだなぁと実感。
七戸には、新幹線開業に向け、ちょこちょこお邪魔する予定なので、これからゆっくり軍馬の町「七戸」とあったかくて素敵な商店街の店主さんたち(いっぱいいるんで♪)をご紹介していきますね。
by Kuu
《田重菓子舗》
七戸町字七戸210-4
℡ 0176-62-2537
10:00-19:00
定休日:水曜
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。