青森県民のみなさまにとって、郷土民芸を代表するものといったら「津軽塗」がすぐに思い浮かぶのではないかと思います。
津軽塗は、50もの行程を経て生み出される伝統の「研ぎ出し」技法で、その手数の多さを揶揄されるほど、塗っては研ぎ塗っては研ぎを重ねて、やっと出来上がるものです。品物にも拠りますが、全行程に約60日を要すると言われています。
まさに、「手仕事」なんです!!!
唐塗(kara-nuri)
津軽塗りの代名詞的な技法ですね。丸い穴がいくつも空いているヘラを使って模様をつけ、研ぎ上げていきます。
七々子塗(nanako-nuri)
漆を塗った後、乾かないうちに菜種を捲き敷くと、表面張力の作用で菜種が漆を吸い上げ、この模様の土台をつくるのです!
紋紗塗(monsha-nuri)
炭化させた籾殻をつかってザラザラ感のある柄を出します。ツヤ消し黒が渋いです!
津軽塗りは、このように手数が嵩みますので、まあ、お安くはないわけですが、塗りを重ねてありますので、耐久性は非常に高いとされます。取り扱いさえ間違わなければ一生使えるものです。最近のマイ箸ブームでも普段使いの箸として津軽塗の丈夫さが評価されています。エコに関心の高いあなたなら、もちろん津軽塗を選びますよね!
ところで・・・
世界には様々な優れた手仕事がありますが、オーストリアで1823年に創業したグラスメーカーである「ロブマイヤー」も、手作りにこだわった優れたガラス製品を作り続けています。特にシャンデリアとグラスが有名ですが、製品が醸し出す雰囲気は「豪華」「華麗」に尽きます。最近では、木村拓哉主演のテレビドラマ「華麗なる一族」のセット内で使用されたそうですよ。
実は・・・、このロブマイヤーと津軽塗りがコラボレーションすることとなりました!!!
手作りにこだわる両者が高度な技術を融合させ、グラスと津軽塗が調和した作品に仕上げました。
ジュエリーボックスです。紋紗とグラスの調和が渋すぎます!
磨き上げられた津軽塗とロブマイヤー・グラス両方の輝きが豪華さに輪をかけます!
欲しくなりますねぇ。
6/23(火)から30(火)まで下記会場で展示されていますので、近くにお立ち寄りの際には行かれてみてはいかがですか♪
会場:ロブマイヤー・サロン (株式会社ロシナンテ)
東京都港区南青山4-11-14 ユーロギア青山1F
(最寄り駅は地下鉄表参道駅)
TEL 03-3423-4552 FAX 03-3423-4554
by OAK
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