あちこちで太宰治の生誕記念のイベントが開催されていますが、7月もまだまだ太宰フィーバーは続いています♪
青森県立美術館では、今日から太宰の展覧会が開催されます。
それに先立ち、7月10日、内覧会が開催され、ワタシもありがたく参加させていただきました♪
読んだ作品数はさほど多くはないものの、縁あって太宰ゆかりの場所を追っかけてきたワタシ。
その太宰を、美術を切り口に紹介される展覧会。
太宰とゆかりのアーティストである芦野公園の太宰治碑を制作した阿部合成、義弟である画家の小館善四郎といった切り口での展示は何度か見てきていますが、太宰本人の作品もあわせて展示というのは、なかなかない機会♪
中学時代に美術と文学とどちらの道に進むか迷ったという太宰の絵画や書などが展示されているんです。
文字を書くことも好きだったという太宰の揮毫は、すっきりしていて素敵♪
お酒を飲みながら、即興的に書かれたもののようですよ。
その他にも落書きをした教科書やノートも。
興味を抱いたのは、油絵の自画像。
油絵は桜井浜江さんなど友人のアトリエで即興で描かれたもの。
ワタシも昔、ちょっとだけ油絵をやっていたのですが、即興で油絵って、よっぽどのセンスがある人でもむずかしいのでは・・・と。
義弟の小館善四郎にあてた葉書も展示していて、「○日、△日、□日は不在にしているので、その前かその後の日に会おう」みたいな現在のメールのやりとりのような内容のものもあって、文化人、芸術家の友情、交流も垣間見ることができます。
また、写真のコーナーもあり、先日紹介した「まなびの家」にも展示されていた弘高時代の藤田本太郎さんによる一連の滑稽な表情の写真や、
それと対比するように展示されているのが、まるで俳優のような太宰が紹介。
撮られるのを意識している太宰、その太宰の一番味のある表情をおさめるカメラマン田村茂さん・・・。
大きく引き伸ばされた写真たちは迫力があり、現場の真剣勝負な空気が伝わるようです。
また、娘さんや奥様たちと穏やかで幸せそうな笑顔で写った太宰の家族写真も展示♪
家族写真のコーナーには「家庭の幸福」の原稿も♪
この内覧会には、娘さんの津島園子さんのお姿も。
これだけの作品や資料を集めた会場をご覧になって、きっと感慨ひとしおでしょうね♪
館内では、本日開催の定期演奏会「楽の音・日本の音」のリハーサルも行われていました♪
今回はオーボエ♪
綺麗な音色が響き渡る館内で芸術鑑賞できて贅沢な時間でした♪
by Kuu
《太宰治生誕100年記念 太宰治と美術―故郷と自画像》
7月11日(土)- 9月6日(日)※休館:7月27日(月)
会場:青森県立美術館
観覧料:大人800 (600) 円、大高生500 (400) 円、小中生200 (100) 円
※ ( )内は団体料金。常設展示もご覧になれます。
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