夏、まっただ中です。
天気がちょっとくらい悪かろうと、梅雨が明けてなかろうと、誰がなんと言おうと、祭りが始まったら青森は「夏でなければならない」場所なのです。そう言いたくなるほど、青森の人々は夏を待ち望み、ため込んだエネルギーを祭りに、短い”夏”にぶつけるのです。
…なんて強引な出だしでスイマセン(^^ゞ
実際の天候はなかなかスッキリしませんが、今日からはいよいよ五所川原の立佞武多が始まり(これって、考えてみたら「おっきいねぶたは後から来る」の言葉どおりですね(笑))、青森の”夏”祭りも中盤戦です。
そして”夏”になると、そうです、おなじみの「あの」アートも見頃を迎えます。
というわけで、つい先日、田舎館村の田んぼアートを見学しに行ってきました。
地上から見るとこんな感じ。「何か書いてる?」というくらいにしか見えません。
田植えの時はこういう視点で植えていくわけですね。想像するとつくづく、「すごいねぇ」とか「ようやるなー」とか、いろんな感想がわき上がります。
さて、今年の題材は「戦国武将とナポレオン」。
昨年は従来のつがるロマン、紫稲、黄稲に加えて白稲(色素の薄い稲)が見事な図柄を描き出していましたが、今年はさらに観賞用の新品種「祝い茜」を使用して、平成18年に引き続き、品種を変えて赤い色の再現にチャレンジしています。
とのことでその出来映えは…
うむ、見事なり!
左が戦国武将。今にも駆け出しそうな躍動感溢れる馬にまたがり、兜に輝く「愛」一字の前立ては直江兼続。今年の大河ドラマの主人公…と思われますが、役場によるとあくまで「戦国武将」だそうです。あれ?
そして右がナポレオン。有名なダヴィットの「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン」が題材になっています。「余に続け!」とでも言ってるのでしょうか。格好いいですねぇ。
ところで。
去年新たに取り入れた白稲は見事に効いていますが、赤稲はちょっと分かりませんね…と思い、これまた役場に聞いたところ、「赤稲は“穂”が赤くなる品種なので、もうしばらく経たないと色が出ないです。でも他の色は今が見頃ですね」とのこと。
なるほど…今年は見頃が二度ある、と考えたら良いのですね、きっと。
赤い色はいったいどこに使われているのか…秋風が吹き始めたら、また確認にくるのもいいかもしれません。
そんな未だ挑戦を続ける田舎館村の田んぼアート、写真を見て「なるほどねー」と分かった気になってる人はいませんか?この素晴らしさは、実際行ってみないと絶対に分かりませんよ!今年はぜひ現地で見てくださいね。
そして感激したら、ぜひこの田んぼアートを続けるための募金にもご協力を。
by くどぱん!
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